
大分の名物といえば、何をイメージしますか? かぼす、しいたけ、とり天……そして忘れてはならないのが「から揚げ」です。中津や宇佐など、専門店が多数あり全国各地にも進出している「から揚げの聖地」はご存知の方も多いと思いますが、県南部の竹田や佐伯には「一本揚げ」なるものもあり、実に奥が深いのです。タレのつくり方がお店ごとに異なるので、食べ比べもおもしろいですよ!
数あるお店のなかから、地元情報誌『シティ情報おおいた』が厳選した7店をご紹介します。
聖地“中津”にはから揚げの名店がズラリ!
中まで味が染み込んだ濃厚醤油がうまい!
〈からいち 中津総本店〉

〈からいち 中津総本店〉のから揚げは、野菜、果物、スパイスなど、十数種類を混ぜ合わせた秘伝のタレに新鮮な国産鶏肉をじっくりと漬け込んでいて、冷めてもおいしい! しっかり濃厚な醤油味が染み込んでいるので、濃い味が好きな方にオススメです。
一番人気はジューシーなもも肉とさっぱりとしたむね肉が両方楽しめる「骨なしからあげ(ミックス)」。ご飯のおかずやおつまみにもぴったりです。

また、お取り寄せのから揚げは、電子レンジで温めるだけのものもあり、ひとり暮らしや揚げ物が面倒だという方も手軽に家でからいちのから揚げが楽しめると評判です。店頭やオンラインで販売されているので、Webサイトをチェックしてみて。
address:大分県中津市古魚町1645
tel:0979-24-3663
access:犬丸ICから車で約15分
営業時間:11:00〜19:30(日曜・祝日は〜19:00)
定休日:月・火曜、その他不定休あり
web:からいち
厳選した醤油と天然湖塩が味の決め手!
〈中津からあげ専門店 とり嘉〉

「日本唐揚協会からあげグランプリ」の西日本しょうゆダレ部門、西日本味バラエティ部門で金賞を受賞した〈とり嘉(とりよし)〉のから揚げは、毎朝仕入れる新鮮な九州産若鶏を使用。地元産の醤油を使い、ミネラルが豊富に含まれるオーストラリア産の天然湖塩でしっかり味をつけることで、鶏肉の旨みと甘さを引き出した一品です。
素材選びから始まり管理や調理方法まで、細やかなことまでこだわり抜いているからこそ、子どもからお年寄りまで幅広い世代に愛されるやさしい味わいに。

「骨なし(もも肉)」や「骨付き(ブツ切)」をはじめ、「砂ズリ」、「ナンコツ」、「セセリ」など種類も豊富。外はカラっと、中はジューシーな揚げたてはもちろん、秘伝のタレに漬け込んだ「味付生肉」の持ち帰りもオススメです。
address:大分県中津市下池永868-1
tel:0979-24-7686
access:JR中津駅から車で約10分
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水曜
から揚げ専門店発祥の地、宇佐の元祖&伝統の味
元祖の味を受け継ぎ、
幅広い世代から愛される〈天下とり〉

〈ラーメン・来々軒〉に併設する、テイクアウトから揚げ専門店〈天下とり〉。昭和30年代頃、元祖・中華料理〈来々軒〉の先代がメニューで提供していたから揚げが始まりです。そのおいしさから店の前には行列ができるほどの人気ぶりで、から揚げ店が増えたことから、“からあげ専門店発祥の地”と呼ばれているそうです。

来々軒の味は2代目に受け継がれ、国産鶏や天然塩、温度管理を徹底した大豆白絞油(しらしめゆ)を使い、「化学調味料不使用、グルテンフリーでつくったから揚げを食べてほしい」と、素材にとことんこだわります。秘伝の漬け込みタレで味つけしたから揚げは、お土産にもご飯のおかずにも喜ばれます。
address:大分県宇佐市四日市72
tel:080-5800-0144
access:四日市ICから車で約10分
営業時間:11:30〜14:20、18:00〜20:00 ※売り切れ次第終了
定休日:木曜
web:天下とり
「サクッと完璧なバランスを目指して」
いまに引き継がれる伝統の味〈太閤〉

宇佐市の中でも1、2を争う人気店と言われているのがここ〈太閤〉。1日約200キロのから揚げがつくられ、お盆や正月などの最盛期は、1トン近くになることも!
から揚げに使用するのは、九州産の若鶏(ハーブ鶏)。「タレと鶏の旨みのバランスを大切に。皮で旨みをギュッと閉じ込めて提供しています」と語るのは、2代目・吉田孝史さん。ニンニク、ショウガ、一味など十数種類のスパイスを使用した醤油ダレはやや濃いめ。薄衣で揚げられた鶏肉は、噛んだ瞬間、肉汁が溢れ出し、揚げたてはもちろん、冷めてもおいしいと口コミで話題に。

骨なし・骨つき・砂ずり、定番メニューが入った「お試しセット」2300円や「ギフトセット」3000円など、オンラインショッピングも人気です。
address:大分県宇佐市閤492-3
tel:0978-33-3766
access:宇佐ICから車で約7分
営業時間:10:00〜19:00
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
web:からあげ太閤
まだある! 有名店や一本揚げの人気店も
地元の食卓を支えてきた定番の味
〈丸和味揚店〉

漁港の片隅で40年近い歴史を刻んできた、オレンジの看板と紫ののれんが目印の有名店〈丸和味揚(あじあげ)店〉。「この味で育った」という地元住民も多い大分市佐賀関のソウルフードを求めて、遠方からもファンが訪れます。
そんな、地域の人御用達のから揚げは、新鮮な国産の鶏モモ肉を秘伝のタレにじっくり漬け込んだジューシーな一品。さくさくの衣をまとった「塩手羽先」や「砂ズリ」などのバラエティーに富んだから揚げはもちろん、「極うまメンチカツ」や「トンカツ」といった多彩なメニュー展開も人気の秘密です。

ボリューム満点コスパ最強のお弁当もあるので、海を眺めながら堪能するのもオススメです。売り切れ次第終了のテイクアウト店なので、事前に連絡してから訪れるとスムーズですよ!
address:大分県大分市佐賀関2165-2
tel:097-575-3206
access:宮河内ICから車で約30分
営業時間:9:00〜18:00
定休日:火曜
豪快にかぶりつきたい、
ビッグな一本揚げ〈肉の城南〉

大分県南部に位置する佐伯市や竹田市では、から揚げとはひと味違う「一本揚げ」を提供するお店があります。なかでもここ〈肉の城南〉は多くのファンに支持されている人気店。
「手羽」や「もも」など、大ぶりの肉を衣なしで揚げる独特の調理法で、ひと晩スパイスをなじませてから揚げるので、揚げ色が美しく、パリッとした皮目も食欲をそそります。塩コショウとガーリックのシンプルな味つけで食べやすく、小腹が空いた時のお供にもってこい。また、冷めてもおいしいので「夕食のおかずにピッタリ」と地元の常連も多く訪れます。

日曜のみの営業で、13時頃には売り切れてしまうこともあるので、できるだけ早い時間帯に足を運ぶのがオススメです。
address:大分県佐伯市鶴岡町2-6-37
tel:0972-23-7500
access:佐伯ICから車で約10分
営業時間:日曜のみ 10:30〜14:00 ※売り切れ次第終了
やさしい色合いが特色の、
竹田市民が愛する味〈天神丸福〉

一本揚げといえば、このお店も外せません。地元に住む人たちはもちろん、市外やお隣の熊本県阿蘇地方からも買いにやって来る〈丸福〉のから揚げ。昭和40年頃から販売を始め、いまでは竹田市内に3店舗展開する人気店として親しまれています。
自社農場で育てた鶏のもも肉を使い、塩とコショウで味つけ。揚がった一本揚げはきつね色ではなく、白っぽい仕上がりなのが特徴的です。

持ち帰りももちろん可能ですが、食事処を併設しているので、ぜひ定食で味わってみてください。「からあげ定食(はね)」820円や「ぶつ切り定食」820円、「とり天定食」700円など、バラエティ豊かな鶏料理がそろっていますよ。
address:大分県竹田市飛田川1638-1
tel:0974-63-0761
access:竹田ICから車で約5分
営業時間:10:00〜21:00
定休日:不定休
大分県民のソウルフードを食べ比べてみては
大分県民にとっては“なじみの味”のから揚げ。大量にテイクアウトして晩ごはんのおかずにしたり、外食で「から揚げ定食」をオーダーしたり……。そんな大分の“ソウルフード”ともいえるから揚げを、ぜひ各地で食べ比べてみてください。
*価格はすべて税込です。
credit edit:シティ情報おおいた編集部