ゴルファーにとって心強い存在のキャディー。しかし、近年はセルフプレーが主流になっていることもあり、ゴルフを始めたばかりのビギナーの中にはキャディー付きでのラウンド経験がないことも。キャディーにはどんなことをお願いしていいのでしょうか。

キャディーの役割はあくまでプレーヤーのサポート

 快適なプレーを手助けしてくれる、頼もしい存在のキャディー。特にゴルフを始めたばかりのビギナーにとっては、ラウンド中に多くの学びを得られる最高の教科書でもあります。

プレーヤーにとってキャディーは頼もしい存在 写真:ShutterStock
プレーヤーにとってキャディーは頼もしい存在 写真:ShutterStock

 しかし、近年はセルフプレーが主流なこともあり、キャディー付きのラウンド経験がないゴルファーは実際にどこまで頼んでいいものなのか分からない人も多いはず。キャディーに任せてもいいことと、自らが行わなければならないことの線引きを理解しておく必要があります。

 キャディーの役割は多岐にわたりますが、「コースの攻略法」を聞くことや「使うクラブのアドバイス」をもらうことは全く問題ありませんし、むしろ積極的にお願いしてみるといいでしょう。

 コースのことを誰よりも熟知しているのはキャディーと言っても過言ではありません。危険なエリアやカップまでの距離、グリーン上の芝目や傾斜などを教わることでコースの攻略法を学べ、適切なクラブを選択することで大きな失敗を避けることにもつながります。

 他にも、土や芝が付着して汚れてしまったクラブやボールをきれいに拭いてもらうこともできますし、ディボット跡の目土もお願いできます。

 目土はコースマナーを守るために、プレーヤー自らが行う心がけも非常に大切ですが、キャディーにお任せすることでラウンドの進行がスムーズになり、不慣れなビギナーにとっては整備のやり方を見て学べる絶好の機会でもあります。

何でもキャディー任せはNG

バンカーショット後は自ら整備する心掛けで 写真:AC
バンカーショット後は自ら整備する心掛けで 写真:AC

 ラウンドを円滑に進めるためのさまざまなサポートを行ってくれるキャディーですが、全てを任せっぱなしにしてはいけません。

 例えば、次のショットを打つボール地点に向かうときは、自分でクラブを持って行くことが基本です。

 手ぶらでボール地点に向かってしまったからといって、クラブを持ってこさせるのはとても失礼です。ラウンドの進行にも遅れが生じるので、セルフプレーと同様、使う可能性のあるクラブを数本持って移動する習慣づけが大切です。

 また、バンカーのならしも自分で行ったほうがいいかもしれません。

 プレーが円滑に進むよう、キャディーはボールの行方を確認したりカートを移動させたりと、やるべきことがたくさんあります。そのため、バンカーのならしまでお願いしてしまうとキャディーの仕事量が増え、必要以上の負担をかけてしまうことにつながります。

 ラウンド中に最も避けるべきことは「進行を遅らせてしまうこと」。キャディーに何でもお任せするのではなく、プレーヤー自身が行ったほうがスムーズな進行につながる場合は、自分から積極的に動く意識が大切であると言えそうです。

LUIS FIELD