10月2日に発売されるUST マミヤの新ブランド「LIN-Q(リンク)ブルーEX」シャフトの発表会が行われ、試打することができました。アメリカで販売されているブランドが「逆輸入」する形で発売される「LIN-Q ブルーEX」シャフトは「アッタス」とどう違うのか、などをインプレッションします。

アスリート向け中元調子シャフト「LIN-Q(リンク)ブルーEX」

 UST マミヤの新製品「LIN-Q(リンク)ブルーEX」シャフトの発表会がありました。すでにアメリカではPGAツアー選手の使用実績もあり販売は好調だというシャフトブランドです。

アメリカでは既に販売している「LIN-Q(リンク)ブルーEX」が10月2日に国内発売を開始
アメリカでは既に販売している「LIN-Q(リンク)ブルーEX」が10月2日に国内発売を開始

 UST マミヤといえば「ATTAS(アッタス)」シリーズが人気ですが、同じ「中元調子」と言ってもシャフト自体のEI(剛性分布)は全く異なるとのことでした。対象ターゲットも「アッタス」よりアスリート向けに展開するそうです。

 先端も手元部分もしっかりした「中元調子」シャフトである「LIN-Q(リンク)ブルーEX」は高弾性カーボンシートをふんだんに使い「ブレないで押せる」インパクトを目指したシャフト。

 徹底的にエネルギー効率を高め、ヘッドスピードの速いゴルファーが方向性を損なわずに飛ばせて、安定感に優れた弾道になるそうです。

切り返しで粘るのにインパクトではシャキっとする操作性

 セカンドQT経験者のフリーライター田辺直喜氏と早速「LIN-Q(リンク)ブルーEX」の試打打席へ。ヘッドスピードの速いアスリートゴルファーにはどんな振り心地や弾道になるのでしょうか。

「中元調子」といっても、切り返しで粘るがインパクトゾーンではシャキッと戻るのが「Qプライコアテクノロジー」の特徴
「中元調子」といっても、切り返しで粘るがインパクトゾーンではシャキッと戻るのが「Qプライコアテクノロジー」の特徴

 まず手に持った時の「しっかり感」は、同じフレックスの「アッタス」シャフトに比べ若干ハードな印象。

 しかし実際にショットしてみると「中元調子」ならではの粘るようなしなりを感じます。そして、インパクトゾーンでは「シャキ!」と戻る復元力の高さは、高弾性カーボンシートをふんだんに使った「Qプライコアテクノロジー」の特徴なのでしょう。

 確かに自分のスイング感覚とシャフトの挙動にずれが非常に少ない「リンク」した振り心地は、ネーミングどおりでした。

人気の「G430」や「パラダイム」にマッチ! ハードなインパクトで「叩ける」

「LIN-Q(リンク)ブルーEX」は、トルクも2.8〜3.4に抑えた50グラム台後半〜70グラム台後半のアスリート向けシャフトです。

 しっかり感はあるものの、インパクト時の再現性や操作性が高く、ドライバーショットも「自分でコントロールしたい」というゴルファーには「叩けるシャフト」になっている印象でした。

人気のYouTubeチャンネル「USTマミヤチャンネル」に登場している石川&橋添コンビも登場。新製品「LIN-Q(リンク)ブルーEX」シャフトの特徴と魅力を語った
人気のYouTubeチャンネル「USTマミヤチャンネル」に登場している石川&橋添コンビも登場。新製品「LIN-Q(リンク)ブルーEX」シャフトの特徴と魅力を語った

 また人気のドライバーであるピン「G430」やキャロウェイ「パラダイム」との組み合わせによる試打も「ヘッドの長所が引き出されてマッチする」と田辺氏。

 インパクト時のブレが少ないのでヘッドの長所をシャフトが邪魔することなく、ゴルファーの感覚どおりに操れます。

 また、ヘッドスピードが速くないゴルファーでも、お気に入りのフェアウェイウッドに装着すると「ブレずに飛ばせる」クラブに仕上がりそうなフィーリングでした。

 今年、PGAツアーで復活優勝したリッキー・ファウラー選手も「LIN-Q(リンク)」シャフトを使用していましたが、「曲げたくない」けど「しっかりボールに力を伝えたい」ゴルファーにはぜひ試して欲しいシャフトでした。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。

猿場トール