ゴルフ場の中には「山岳コース」と呼ばれるところが存在しますが、どのような特徴があるのでしょうか。

ティーイングエリアとグリーンとの高低差が大きい

 ゴルフコースにはビギナーも利用しやすい河川敷や、住宅地の中にあるコースまでさまざまありますが、山奥へ進んだところには「山岳コース」や「丘陵コース」と呼ばれるゴルフ場があります。

左足上がりのアプローチ。フルスイングせず振り幅を適切にすることでナイスショットになる 写真:AC
左足上がりのアプローチ。フルスイングせず振り幅を適切にすることでナイスショットになる 写真:AC

 全国のゴルフ場の中でも7割近くは「丘陵コース」に分類され、コース全体にアップダウンがあります。

 では、「丘陵コース」よりも難易度が高いとされる「山岳コース」とは、どのようなものなのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。

「山間部によくみられるゴルフ場のコース名に『山岳』『丘陵』『林間』の3種類があります」

「特に明確な定義は存在しませんが、一般的には『山岳』と名の付くものほどフェアウェイでも上下左右に大きいうねりや、ティーイングエリアとグリーンとの高低差が大きくなっています」

「一方で、丘陵コースは山岳コースと比較して平坦な場所が多く、傾斜があってもなだらかでアップダウンがあまり激しくないのが特徴です。そして、林間コースは3つの中でも特に平坦で小さなこぶが所々に置かれているくらいのゴルフ場です」

 山岳コースを攻略するうえで注意しておきたいポイントはどのようなものなのでしょうか。山本氏は以下のように話します。

「ホールごとに傾斜の向きや角度が大きく変化するので、それに合わせてクラブを長く持ったり短く持ったりするなどの対応力がスコアに直結すると思います」

「なかには『傾斜の時はどんな時でもクラブを短めに持った方がいい』と考える人もいるかもしれませんが、例えばツマ先下がりの状況で短く持ったら余計にボールに届きづらくなって不自然なフォームになってしまいます」

「基本的に4種類の傾斜地(ツマ先上がり、ツマ先下がり、左足上がり、左足下がり)からのショットがありますが、全てに共通して言えるのは、フルスイングをしないことです。やはり、平坦なところから打つよりも体重が偏るので、スイングの幅を適切にしないとバランスが崩れてミスをしやすくなる可能性が高いです」

体重のかけ方を「地球の中心を基準にして垂直に立つ」ことを意識

「ほかには、アドレスを取る際の体重のかけ方を間違えないようにすることも重要です。よく『斜面に沿って垂直に立ちましょう』と教わるケースもあるかもしれませんが、そうすると重力に逆らって立っていることになります」

「そのため『地球の中心を基準にして垂直に立つ』ことを意識したほうがより安定かつ自然なバランスのとり方になるでしょう」

「少々難しいですが『険しい山を登るときに人は前傾姿勢になって山肌の方に体を傾け、後ろにひっくり返らないようにする』という考え方と同じです。それと同じことをイメージすれば、どんな斜度であっても体の重心をどこに置けばいいのかイメージしやすくなるでしょう」

 ネガティブな要素が多く、敬遠してしまいそうな「山岳コース」ですが、ビギナーでも予期せぬラッキーが見込めるのも面白いポイントです。仮に大きく左右に曲げてしまったとしても、傾斜でバウンドしてフェアウェイに転がってくれる可能性も考えられます。山岳コースは比較的難易度は高めと言われていますが、通常ではミスショットになりそうなものもナイスショットに変わることもあります。

 さらに、山岳コースは料金が安く設定されていることが多く、最寄り駅からも送迎バスが運行しているところもあります。ビギナーにとっては難易度の高いコースが多いですが、傾斜地からのショットの良い実地訓練になると考えれば、ラウンドしてみる価値は十分にあるでしょう。

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