ラウンド前の練習ではパターだけでショットしない人を多く見かけます。朝のショット練習の重要性について梶川武志(かじかわ・たけし)プロに聞きました。

朝のショット練習は絶対に必要

 ラウンド当日のギリギリにゴルフ場に到着して、パター練習を数球しただけでラウンドをスタートする人は少なくないです。

 ゴルフはそこまでハードなスポーツではないので、ウオーミングアップせずにラウンドをスタートしても、大きなケガをする可能性は低いかもしれません。

スタートホールのティーショットは想像以上に体に負荷がかかっているためウオーミングアップは入念に行う 写真:AC
スタートホールのティーショットは想像以上に体に負荷がかかっているためウオーミングアップは入念に行う 写真:AC

 しかし、スタートホールのティーショットは、コースにもよりますが基本的にドライバーのフルショットです。体が温まっていないとチョロやOBなどミスショットになるだけでなく体を痛めてしまうことも考えられます。

 そのため、現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは「朝のショット練習は絶対に必要です」と断言します。

「ゴルフはそんなに負荷がかかるスポーツではないと思っている人も多いですが、手首、ヒジ、そして腰には自分の想像以上に力が入っています。ショット練習をして体が温まっていると、自然に筋肉や関節を動かせるようになります」

「ゴルフ場によっては鳥カゴと呼ばれている狭い練習場しかないところもありますが、それでもショット練習はしてもらいたいです。体を動かせるようにするのが目的なので広さは関係ありません」

「また、ショット練習場がないゴルフ場の場合はドライバーでの素振りが効果的です。スタート直前にティーイングエリアでする素振だけでは不十分なので、安全な場所を探して入念にスイングしてください」

 ショット練習や素振りは、ゴルフの準備体操という気持ちで実施すると良いそうです。

最初からフルショットしない

 また、梶川プロは「球数や時間に制限があるなかでも、効果的に練習できる方法がある」と話します。

「練習場に持っていくクラブはピッチングウェッジ、7番アイアン、ユーティリティーもしくはフェアウェイウッド、ドライバーの4本がオススメです」

「ゴルフ場に併設されている練習場は1回分で大体25球程度なので、最初にピッチングで5球、7番で5球、ユーティリティー(フェアウェイウッド)で3〜4球、ドライバーで5〜6球、最後に残りのボールを7番アイアンで打つという流れです」

「最初のピッチングウェッジのショットでは、1球目からフルショットするようなことは絶対にやらないでください。あくまで体を慣らすのが目的なので、フルショットをしてしまうとケガの予防につながりません」

「練習場がなくて素振りだけをするケースも同様に、最初は20〜30%程度の素振りから徐々に力を入れていって、20〜30回程度はドライバーで素振りをしてください」

 梶川プロがレギュラーツアーに参戦していたころは、試合当日の朝の練習では100球近く打っていたそうです。体を温める目的以外にその日の調子を確認する目的があり、ボールの曲がり幅を確認して、その日の試合の攻め方を変えるのだそうです。

 競技会などに出場するようなアマチュアは調子の確認まで必要でしょうが、プライベートでラウンドする際はそこまで必要ないかもしれません。しかし、ラウンド前には必ずショット練習、もしくは素振りをしてケガの予防をしましょう。

ピーコックブルー