日米女子ツアー共催の「TOTO ジャパンクラシック」で1年3カ月ぶりに優勝した稲見萌寧(いなみ・もね)。今シーズンは予選落ち、体調不良、スイング改造と苦しい時期が続いていましたが、10月からアイアンを替えたことが復活へのキッカケになったようです。

プロ1年目から使っていた17年モデル「P770」からチェンジ

 日米女子ツアー共催の「TOTO ジャパンクラシック」で1年3カ月ぶりに優勝した稲見萌寧。稲見の強さはアイアンショットの精度にあり、それはパーオン率の高さに表れています。初優勝した2019年のパーオン率は1位、賞金女王になった20-21年シーズンも1位、22年シーズンが2位でした。しかし今シーズンのパーオン率は30位台まで落ちていました。優勝後に稲見はこう語っています。

多くの勝利を支えてきたアイアンをついに替えて復活優勝を遂げた稲見萌寧 写真:GettyImages
多くの勝利を支えてきたアイアンをついに替えて復活優勝を遂げた稲見萌寧 写真:GettyImages

「今年前半だけで4回スイング改造したんですけど、6月から同じコーチでやっていて、今週から少し良い感覚が出てきました」

 そしてプロ1年目から使っていた17年モデルの初代「P770」をついに替えました。

「ミズノのアイアンはスタンレー(10月1週)の試合から使い始めました。テーラーのアイアンも私に合っていて実績もつくっていたので、これを替えるのは勇気がいるのですが、あのアイアンがラストセットでした。ミズノのアイアンは小学生の頃に使っていて、その名残りがあったので(ミズノプロ243を)使ってみたら良かった」

 クラブを替えることに関してはどう考えているのでしょうか。

「どんどん良いものを使いたいという気持ちはあります。ただ、クラブへのこだわりが強いので、替えたというだけで驚きの声をいただきますが、今は安心して使えています」

 新アイアンで挑んだ「TOTOジャパンクラシック」では4日間のパーオン率が驚異の94%。72ホール中、パーオンしなかったのはわずか4ホールだけ。

 アイアンを替えたことで、20-21年シーズンのセッティングと比較すると14本中13本は変わっています。唯一、同じなのがパター。これだけは手放せないクラブになっているようです。

 ドライバーは今年の開幕戦ではキャロウェイの「ローグSTトリプルダイヤモンド」を使っていましたが、5月頃から「ステルス2」にチェンジしていました。クラブ契約フリーの稲見ですが、ウッドとパターはテーラーメイド、アイアンはミズノ、ウェッジはボーケイというシンプルな構成になっています。

2023 稲見萌寧の最新セッティング

1W:テーラーメイド ステルス2プラス(ロフト/10.5度 シャフト/ジ・アッタスV2 50-S)3W:テーラーメイド ステルス2(ロフト/15度)3U、4U:テーラーメイド ステルス2(ロフト/19度、22度)5I-PW:ミズノプロ243GW、AW、SW:ボーケイ SM9(ロフト角/48、52、58度)パター:テーラーメイド トラスTB1 トラスヒールパター

野中真一