ビギナーの中には、どのくらい上達したらコースデビューしたらいいのか分からない人も多いかもしれません。では、どのような点からコースデビューの基準を判断すればよいのでしょうか。

7番アイアンさえ安定すればOK

 最初は練習場に通いつめたりレッスンプロから教わったりしながら、ゴルフの「いろは」を学んでいきます。そして、ある程度自信がついてきたと感じ始めたらいよいよゴルフ場へ向かい「コースデビュー」を果たします。

「ティーショットで必ずしもドライバーを打たなくてもいいのね」 写真:AC
「ティーショットで必ずしもドライバーを打たなくてもいいのね」 写真:AC

 しかし、今までネットに囲まれた打ちっ放しでしか練習をしたことがないビギナーは、いざコースに出たとしても「レッスンの時にはドライバーもうまくいったのに、本番になったらOBばかりになった」とか「池ポチャしちゃったけど何打加えればよいか分からない」と、混乱してしまうことも多いかもしれません。

 では、ビギナーはどのくらいのスキルを身に着ければコースデビューの目安にすればよいのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は以下のように話します。

「大きく分けて2つの観点から基準を設ければよいと思います。まず1つ目は技術的な面で、どのクラブを使ってもあまりにも飛ばないと、スロープレーになって後ろの組がどんどんと詰まっていき、迷惑をかけることにつながります。そのため、7番アイアンで少なくとも100ヤードは打てるようになるのがコースデビューのきっかけと考えるとよいでしょう」

「なかには『ティーショットは絶対ドライバーを使わなければならない』くらいの気持ちで挑み、無理してでもドライバーで飛ばそうとするビギナーもいますが、決してその必要はありません。ざっくりと各ホールを4分割または5分割にし、7番アイアンで100ヤード刻みで進んだほうが明らかにボールの飛距離も方向性も安定しますし、ティーショットでいきなり大失敗して気持ちが沈むこともなくなるでしょう」

「ほかには、アプローチやバンカーショット、そしてカップインまでの最後の50ヤード前後の距離を5打以内で終わらせるというのも、目安になるかとは思います」

「グリーン周りやバンカーからのアプローチショット、そしてパッティングをそれぞれ2〜3打ずつ、合計で5打前後を目標にすれば、初めてラウンドするビギナーでもある程度スコアをまとめることができるでしょう」

 テレビで見るプロゴルファーに憧れを抱き、ティーショットでドライバーを使ってみたいと考える人もいるかもしれません。しかし、左に行ったり右に行ったりしてボールを探し出すだけで疲れ果て、後のプレーがズタボロになったら折角のコースデビューも悲しい思い出になってしまいます。

 そのため、自分が今まで練習してきた中でも特に自信のあるクラブを何本かセレクトし、確実に前へ進むことでスコアもそれなりによくなるといえます。

スキルよりもルールやマナーのほうが重要

 では、コースデビューの目安にするべき2つ目の観点とはどのようなものなのでしょうか。関氏は以下のように話します。

「もう一つは、最低限のルールやマナーを覚えることです。『OBや池ポチャなどのよく起こりがちなシチュエーションでは、どのように対処すればいいのか』や『同伴者が打っている時はどうやって待機すればいいのか』といったことを知らないで行くと、同じ組の人はもちろん周りの組にも迷惑をかけ、最終的にはゴルフ場全体がスムーズに動かなくなってしまいます」

「一番怖いのは、ボールが大きく曲がって隣のホールに行ってしまったにも関わらず、一切危険を知らせないことです。最悪の場合、死亡事故に至る恐れもあるので、ビギナーだからとかは関係なく非常に厳しく注意されます。最近はルールブックを買わなくてもインターネットでサクッと調べられるので、事前に自分でも確認しておくようにするべきです」

 また、全員がルールやマナーを理解しきっていないビギナーではらちが明かないので、誰か一人は中〜上級者に同伴してもらったほうが無難です。ゴルフは自然と向き合うスポーツのため、時にはどうすればよいのかまったく分からない複雑な状況にもなりえます。

 そのような時に、対処法に長けている人がそばにいれば逐一教えてくれるだけでなく、現場で学ぶため頭に残りやすくなります。

 ビギナーには、練習場では味わえない目まぐるしく変化する環境に対応できるかと、初めてのラウンドに不安を抱える人も多いかもしれません。しかし、ゴルファーとして押さえておくべきルールやマナーを最低限理解して、自身が最も得意なクラブを軸に回れば、初ラウンドを楽しく終えることができるでしょう。

ピーコックブルー