「スタートホールで大叩きしたくない」と考えているアマチュアは多いですが、ティーショットが思いどおりにおくことは稀です。コンペなどで大勢のギャラリーがいればなおさらミスの確率も高くなります。

16人中4〜5人しかフェアウェイキープできず

 4組16人が参加するコンペの最終組で回ることになり、筆者を除く15人のスタートホールのティーショットを見物する機会に恵まれました。

 コンペのスタートホールは独特な緊張感があります。普段と同じようにスイングしているつもりでも、体の動きがぎこちなくなります。

 このときのスタートホールは左サイドがOBのパー4でしたから、みなさん右に逃げようとするのですが、右を向いて下半身が止まると腕だけが走り、フックやチーピンが出ます。

見ている人が多いほどミスする確率も高くなるスタートホールのティーショット 写真:AC
見ている人が多いほどミスする確率も高くなるスタートホールのティーショット 写真:AC

 何人かは右に逃げるつもりが左に吸い込まれるミスショットになり、暫定球を打つことになりました。

 今度こそ確実に右に逃げるためには、野球にたとえると流し打ちのようなスイングになります。そうするとゴルフでは典型的なスライス回転のボールが出ます。暫定球は右サイドの小高い斜面に飛び込んでいきました。

 参加者全員のティーショットのボール位置を確認したわけではないので、正確なフェアウェイキープ率は把握できませんでしたが、フェアウェイに飛んだのは16人中4〜5人だったと思います。フェアウェイキープ率は約25%といったところでした。

 これはアマチュアゴルファーのスタートホールのフェアウェイキープ率としては、けっこうリアルな数字ではないかと思います。

 なぜかといえば、プロゴルフトーナメントの1番ホール生中継を見ていても、フェアウェイキープ率はそれほど高くないからです。3人中1人はフェアウェイを外しますし、3人ともフェアウェイを外す場面もたまに見かけます。プロゴルファーでもスタートホールのティーショットのフェアウェイキープ率は50%前後ではないでしょうか。

 アマチュアゴルファーは当然、それよりも確率が下がりますから、25〜30%という数字になるでしょう。つまり3ラウンドか4ラウンドに1回、フェアウェイに飛べば上出来ということになります。

スタートホールでパーを取るのも難しい

 スタートホールに関してプロゴルファーからよく聞くセリフは「フェアウェイを外しても次打でグリーンを狙えるならOK」です。これはまさにそのとおりで、彼らはラフやバンカーからでもグリーンに乗せることができますし、グリーンを外してもアプローチを寄せてパーでホールアウトできれば合格点です。

 これをアベレージゴルファーに当てはめると、次打でグリーンを狙うことができればパーオンの可能性がありますし、パーオンできなくてもグリーンに近づけることができればボギー以内でホールアウトできる可能性が高まります。100切りを目指すゴルファーにとってスタートホールがボギーなら上出来です。

 普段のラウンドでも、スタートホールでパーを取れるのは平均スコア80台の上級者くらいです。この日のラウンドも、同伴者4人中3人がボギー発進、1人がダブルボギー発進でした。

 ほとんどのゴルフ場はスタートホールがパー4かパー5です。パー5は上級者にとってパーが取りやすいホールかもしれませんが、距離が長いのでアベレージゴルファーは苦手にしている人のほうが多いです。

 一方で、スタートホールを無難に乗り切れば、2ホール目以降はだいぶリラックスしてプレーできるようになります。

 スタートホールでティーショットを左右に曲げていた人たちも、上がってみれば80台が5人、90台が8人でしたから、レベルは低くありません。やはりコンペのスタートホールでは普段の実力どおりのショットが打てなかった人が多かったのでしょう。

 80〜90台で回る人でもコンペのスタートホールでは緊張するのですから、ゴルフを始めたばかりの人が緊張するのは当然です。

 でも、スタートホールで緊張して10打以上の大たたきを喫し、慌てているうちに前半9ホールが終わってしまうというパターンもよくあります。

 これは練習を積み重ねるよりも場数をこなして克服する課題ですから、ラウンドに行ったりコンペに参加したりする機会をできるだけ増やし、スタートホールのティーショットを軽やかに打てるゴルファーを目指してほしいところです。

保井友秀