ベテランを中心に、真夏と真冬はゴルフを控えるというゴルファーは一定数います。しかし、今冬は暖冬との予想。昔ほど寒くないこと予想されるので、ゴルフ場もそれを見越した値上げを行ったりするのでしょうか。

値上げはしないが値下げも少なくなる

 11月は平年よりも暖かい日が多く、ゴルファーにとってうれしいコンディションでした。2023年12月から2024年2月の3カ月予報でも全国的に平年より気温が高く、暖冬になりそうだと報じられています。

 近年は令和のゴルフブームでゴルフ場のニーズが高まり、プレー料金が全国的に値上がりしていますが、暖冬になるとさらに強気の料金設定になるのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。

冬晴れになればかなり暖いことが想定される今冬のゴルフ場。しかし、暖冬でも値上げを行うことはないという 写真:AC
冬晴れになればかなり暖いことが想定される今冬のゴルフ場。しかし、暖冬でも値上げを行うことはないという 写真:AC

「ウチのゴルフ場は暖冬だからといって料金を値上げすることはありません。毎年、年の初めに1年間の料金を決めますから、天気がいいから値上げするということは基本的にあり得ません」

「1年間の料金を決めるとき参考にするのは前年の来場者数です。来場者が増加傾向であれば前年よりも料金を上げて売り上げアップを目指しますし、減少傾向であれば料金を下げて来場者数アップを目指します」

「ただ、プレー枠を販売する立場からすると、天気がいいと予約が増えますし、稼働率が高くなります。そうすると事前に決めた料金から割引してプレー枠を販売する必要がなくなります」

「お客様の立場からすると、料金が上がることはありませんが、安い料金が出にくくなると感じるかもしれません」

 ゴルフ場の予約方法は世代によって大きく異なります。若い世代はゴルフ場の公式ホームページやゴルフ場予約サイトで予約するのが主流でしょうが、ベテランゴルファーは今でも電話で予約している人がたくさんいます。

 ゴルフ場は電話予約世代に向けて1年間のプレー料金を紙に印刷し、近隣のゴルフ練習場やゴルフ量販店に配って告知します。したがって年初に決めた料金を後から値上げするのは物理的に難しいとのことでした。

暖冬とは関係なく2024年もプレー料金が上がる可能性は高い

 では、2023年の実績を踏まえ、24年のプレー料金をどのように設定しようと考えているのでしょうか。前出のゴルフ場関係者に聞いてみました。

「2023年は新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが2類相当から5類に移行したことにより、22年よりも来場者数が減りました。ただ、22年が歴代最多の来場者数を記録しましたから、それに比べて減ったというだけで、ゴルフ場としては十分満足な来場者数を達成しています」

暖冬とは無関係に、2024年は値上げをするゴルフ場が増えることが予想される 写真:AC
暖冬とは無関係に、2024年は値上げをするゴルフ場が増えることが予想される 写真:AC

「そもそもゴルフ場は来場者数の目標を立てるのではなく、売り上げの目標を立てます。23年にゴルフ場でプレーされた方はお気づきでしょうが、近年はプレーのニーズが高まっていますから、どこのゴルフ場も料金を値上げしています。料金を値上げしたので来場者数が減っても前年並みの売り上げを確保できました」

「24年も同じようにプレー料金を値上げするかというと、これはゴルフ場によって判断が難しいところだと思います。値上げしすぎると『ちょっと高いからどうしようか』と感じる人が増えますから、来場者数が伸びずに売り上げが減ってしまう可能性があります」

「一方で、先ほど申し上げたとおりゴルフ場はプレー料金を値下げして販売することはできますが、値上げして販売することはできないんですね。そのことを考慮すると、24年も料金を値上げする可能性が高いです。ただ、ウチの場合は値上げするといっても土日の料金を200〜300円上げる程度です」

 ゴルフ場のプレー料金は結局のところ、需要と供給のバランスで決まります。23年の来場者数は21〜22年と比べて減少しましたが、ゴルフ場業界全体を見渡すと23年もいくつかの施設が営業を終了し、プレー枠の供給量も減少しています。そうすると既存のゴルフ場に対する需要は相対的に高まります。

 ゴルファーとしてはなるべく安価なプレー料金でできるだけ多くのラウンドを楽しみたいところですが、暖冬になると安価なプレー料金をゲットするのが難しくなるかもしれません。

保井友秀