「大王製紙エリエールレディス」で優勝し、目標として掲げていた年間の複数回優勝(2勝)とツアー通算5勝を同時に達成した青木瀬令奈(あおき・せれな)。12月2日、ウエア契約しているヒールクリークの六本木ヒルズ店でのファンイベントに現れました。メディア陣にはストイックにゴルフに取り組む理由を教えてくれました。

「命削ってやらないと勝てないので」

「大王製紙エリエールレディス」で優勝し、目標として掲げていた年間の複数回優勝(2勝)とツアー通算5勝を同時に達成した青木瀬令奈。12月2日、ウエア契約しているヒールクリークの六本木ヒルズ店に現れました。

「大王製紙エリエールレディス」で優勝した際に最終日着用したセーターを紹介する青木瀬令奈
「大王製紙エリエールレディス」で優勝した際に最終日着用したセーターを紹介する青木瀬令奈

 この日、店内で行われたのは、同ブランドがSNSで募集したファンイベント。先着順で参加権を得たラッキーな10名が、1人5分程度、青木と話せる贅沢な時間を満喫していました。

 青木自身もこうしてファンと個々に触れ合えるイベントは初めて。

「やっぱりトークショーが多いじゃないですか。人数も20〜30人とかまとめて。こういう(今回のような)イベントも面白いですね。お一人お一人待っていただく時間があるので、店舗だとその間、(商品など)見ていただけるので実現しやすいなと思いました。会場でも1対1でお話しできる機会ってなかなかないので、私もすごく楽しかったですし、これが1日何回転かしてもいいかなと思いました」と、ファンサービス精神旺盛な青木らしい感想を語っていました。

 また、イベント後、青木はメディア陣の質問に答え、自身の大きな節目となったシーズンを振り返りました。

 青木といえば、エリエールレディスで優勝した際、2年半もの間さまざまなことを制限してゴルフに取り組んできたことを明かして話題になりました。代表的な2つがお酒と宝塚歌劇の鑑賞です。優勝インタビューでは「2年半ぶりに少しは飲みたいと思います。大好きな宝塚歌劇団も久しぶりに見にいきたい」と語っていました。

 さぞやおいしい“美酒”を味わったのかと思いきや、シーズン閉幕から約1週間が経過したタイミングにもかかわらず、いまだ一口もお酒を口にしていないとのこと。

「リコー(最終戦・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ)終わってからにしようかなと思ってたんですけど、リコーの翌々日にはトレーニング入ってるんで。トレーニング無駄になるのイヤだな、どうしよ、みたいな感じで、結局まだ飲めてないんですけど、今月はパーティーとか祝勝会みたいな感じでしていただく機会もあるので、そのへんでは1杯目とかは飲もうかなと思ってるんですけど」

 せっかくの“解禁”も、1杯目のみと、どこまでもストイックな青木でしたが、「でも、お食事に合わせて、いろいろワインとか変えてくれるところもあるじゃないですか。わー、どうしよ、と思ってます」と、うれしい悩みを抱えている様子。記者が「一口ずつ舐めてったらいいんじゃないですか?」というと、「あー、そうですね! そうしよ」と提案を受け入れてくれました。

 しかし、なぜそこまでストイックに自分を追い込めるのでしょうか。

「やっぱり『仕事=ゴルフ、趣味=ゴルフ』の人には勝てないじゃないですか」と語ります。ですから、シーズン中はまさに“ゴルフ漬け”。トーナメント開催コース以外にも自ら会場近くのゴルフ場を予約して、月曜日に移動したあと、薄暮で回ったりもするのだそうです。それだけにシーズンが終わって“気力”の疲れを感じているといいます。「シーズン中の気持ちの入れ方とか、だいぶ命削ってやってる感じあるので。そうやらないと勝てないので」と、笑顔の中にもプロゴルファーとしての矜持を感じさせるコメントを聞かせてくれました。

 次なる目標は国内メジャー優勝と、「スゴイなあ、本当に強い」と感じるという2週連続優勝を果たすことだという青木。このストイックさ、気持ちの強さがあれば、2024年も今年以上の活躍を見せてくれるに違いありません。

青木 瀬令奈(あおき・せれな)

1993年2月8日生まれ、群馬県出身。2011年プロテスト合格。17年「ヨネックスレディス」で初優勝。22年に発足した「JLPGAブライトナー」と銘打った新制度で、大里桃子、勝みなみ、申ジエ、原英莉花、吉田優利とともに初代「ブライトナー」に就任。23年は「Tポイント×ENEOS」「大王製紙エリエールレディスで複数回優勝を達成。ツアー通算5勝。リシャール・ミル所属。

e!Golf編集部