昔から、平日と比較して土日祝のプレーフィーは高く設定されていました。しかし近年、その価格差が以前よりも大きくなってきているゴルフ場が増えてきているようです。

平日に比べて土日祝のプレーの需要が高いから

 最近ゴルフを始めた人たちから次のような声を聞く機会が多くなりました。

「ゴルフ場の土日祝のプレー料金はどうしてあんなに高いのですか。平日も土日祝もサービス内容は変わらないのに、わざわざ高い料金を払って土日祝にプレーする人がいるなんて意味が分かりません」

平日休めるゴルファーはいいが、土日祝しかプレーできない人の経済的負担は増加している 写真:AC
平日休めるゴルファーはいいが、土日祝しかプレーできない人の経済的負担は増加している 写真:AC

 筆者もまったく同意見です。平日であれば1万円前後でプレーできるゴルフ場が土日祝は1万5000円以上に跳ね上がります。以前は平日料金の約1.5倍が土日祝料金というイメージでしたが、この1〜2年は2倍近い料金を取っているゴルフ場もあるようです。

 したがって筆者は基本的に平日しかラウンドに行きません。筆者のゴルフ仲間もほとんどが平日ラウンド派です。

 2023年はゴルフの誘いが急増したので年間ラウンド数が自己最多の50回に到達しましたが、そのうち土日祝にラウンドしたのは3回だけでした。理由はコンペ参加です。逆にいえば土日祝のコンペに誘われない限り、平日にラウンドしています。

 ゴルフ場の土日祝のプレー料金はどうして高いのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。

「ゴルフ場のプレー料金だけじゃなく、ホテルの宿泊料金も休前日は高くなります。それは需要が高いからです」

「ゴルフ場もホテルもハコモノ商売です。ハコモノ商売は需要と供給のバランスで料金が決まります。売れるからといって商品をたくさん仕入れるということができませんから、需要の高い日に料金を多くいただくことで、利益を出さなければなりません」

「おっしゃるとおり平日も土日祝もサービス内容は変わりませんし、土日祝のほうが混んでいますから、納得できないという意見があるのはよく分かります」

「ただ一方で、ゴルフ場サイドからすると、料金が高くてもいいから土日祝にプレーしたいという需要は今でも多いです」

「1週間は7日ですが、そのうち土日は2日しかありません。ウチのゴルフ場は1日のスタート枠が50組ですが、それを平日と土日に分けると平日250組、土日100組です。数が少ない上に需要が高いわけですから、そこで売り上げを伸ばさないと経営が成り立ちません」

「たとえばコンペの予約をお受けしたとき、平日のコンペは雨が降ったらキャンセルになることが多いですが、土日祝のコンペは雨でもやりますからね。『この日にやらないとダメなんだろうな』と感じることがけっこうあります」

「特に若い人たちは『この雨の中よくやるね』という方がたくさんいます。これってたぶん、日本人の働き方の問題もあります。働き方改革が進み、平日に休んでゴルフに行ける人たちも少しずつ増えてきましたが、今でもやっぱり土日祝休みという働き方をしている人が多いのだと思います」

平日に休める人たちの需要は金曜日が圧倒的に多い

 近年は平日料金と土日祝料金の2パターンではなく、平日料金、土曜料金、日曜料金、祝日料金と細分化するゴルフ場が多くなりました。

 その理由をゴルフ場関係者に聞いたところ、ゴルフの翌日は疲れているので仕事を休みたい人が多く、土日祝を同じ料金にすると土曜日ばかりが売れて日曜日と祝日が売れ残ってしまうからだそうです。

「これは平日に関しても同じことがいえます。平日に休んでゴルフに行ける人たちは、金曜日に予約を入れることが圧倒的に多いです。翌日が土曜日で仕事が休みだからです。逆に月曜日は需要が少ないですね」

「だからといって平日の料金を細分化することは考えていません。平日も土日祝もスタート枠が売れ残っているときは料金を値下げして売り切る努力をします。これも需要と供給のバランスで料金が決まる一例です」

 ゴルフ場のプレー需要は2021年から22年にかけて急激に高まりましたが、23年は少し落ち着いてきたようです。24年の需要と供給のバランスはどうなるのでしょうか。

保井友秀