同伴者がショットを打つときに「どこに立っていれば迷惑が掛からないのか」と考えたことのある人は多いのではないでしょうか。プレーヤーの邪魔にならず、安全な場所を紹介します。

打球事故を防いで球筋も確認できる「斜め後ろ」が最善!?

 ゴルフは基本的に4人1組、少なくとも2人でラウンドするため、自分が打つ時間と同伴競技者が打つ時間の両方が存在します。

危険がなく球筋も確認できる位置に立っているのがベスト 写真:AC
危険がなく球筋も確認できる位置に立っているのがベスト 写真:AC

 主にティーショットやグリーン上では、相手がショットする時に近くで見守ることが多いと思います。その際、具体的な立ち位置は公式ルールにも記載されていないので「結局どこにいるのが、最も迷惑が掛からなくてベストなの?」と考える人も少なくないかもしれません。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は以下のように話します。

「右利きの人を例にすれば、打つ人から見て右斜め45度後ろに立っているのがベストだと思います。飛球線後方や真正面に立っていると、スイングをした時に視界に入って気が散ってしまうだけでなく、クラブを振り上げる途中でヘッドが当たったり、シャンクしたボールが体を直撃したりして、ケガに繋がりかねません」

「斜め45度後ろに立つと、打球が見やすいというメリットもあります。仮に林などに打ち込んでしまった場合でも、同じ組の全員がボールの飛んでいった先が理解できていれば、プレーの進行がスムーズになります。また、打球の行方が分かれば『ナイスショット!』の声もかけやすいと思います」

 右斜め45度が基本ですが、周りに障害物があるかどうか、プレーヤーがどの方向に狙いを定めているかによってベストな立ち位置は微妙に異なってきます。

「キャディーを同伴させている場合は、どこで待っているべきかよく理解しているキャディーの周りにいることが無難です。セルフプレーの際も、マナーの良いゴルファーのそばに立っていれば間違いはないでしょう。また早朝や夕刻など日が傾いている時間帯では、影にも注意が必要です。斜め後ろ45度の位置で静かに待っていても、打つ人の視界に自分の影が入り込んでしまったら集中力を欠く原因になってしまいます」

スペースがない時はカートで待機

 スペースの関係でどうしても斜め後ろで待機するのが困難なシチュエーションでは、どのように待っているのが良いのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。

「カートの中で待っているのが最適ですが、この場合も視界に入ったりミスショットが飛んできて打球事故が起こったりしないように、プレーヤ―の後方に停めておきましょう」

 ティーイングエリアでは、次のようなマナーもあります。

「ゴルフ場によっては、打つ人以外のプレーヤーがティーイングエリアに立ち入るのを禁止しているところも多くあるうえ、大勢が一度に入ると芝に負担がかかる可能性があり、コース保全の問題にもなってきます。ですから、ティーショットを打ち終わるまでは上がらないようにするのがベターです」

 斜め後ろに立つことは守っていても、物音を立てたり周りと話したりしていたらマナーやエチケットに違反します。ショットの緊張感から解放され、ついつい同伴者との会話が楽しくなることや、小腹が空いてアメや軽食を食べたくなることもあるでしょう。しかし、これから打とうとしている人のショットが終わるまでは、自分の番と同じくらい気を引き締めて見守ってあげることが大切です。

 グリーン上ではボールとカップをつないだラインの延長線上や相手の正面、そしてカップの向こう側には絶対に立たないようにしましょう。ホールのスコアが確定する瞬間でもあるため、自分の時はもちろん同伴者のパッティングの時も細心の注意を払うべきです。

 ゴルフは、体力や持久力以外にも相当な集中力が必要なスポーツであるため、周りによって気を散らされると元の状態に戻すにはかなりの時間を要するだけでなく、イライラも募ります。ただ待っているのではなく、どれだけ「相手を配慮できる力」を持っているかを求められているといえるかもしれません。

ピーコックブルー