これからゴルフを本格的に始めようとしているビギナーは、どのクラブから練習をすれば効率的に上達できるのでしょうか。

まずは7番、または8番アイアンから練習を

 ラウンドの際、キャディーバッグに入れられるクラブの本数は全部で14本までとルールで決まっています。

 ゴルフクラブにはドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティー、アイアン、ウェッジ、パターとさまざまな種類が存在しますが、これからゴルフを始めようとしているビギナーはどのクラブから練習を始めればいいのか悩むこともあるでしょう。

 現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営する梶川武志プロは、ビギナーがまず練習すべきクラブについて次のように話します。

ビギナーはどのクラブから練習をすべき? 写真:AC
ビギナーはどのクラブから練習をすべき? 写真:AC

「始めたばかりの頃はクラブをボールに当てることに苦労しますが、少しでも前へ飛ぶようになるとゴルフが次第に楽しくなってくるでしょう。ビギナーにとって一番大切なのは『ボールが前に飛んで楽しい』という気持ちになることです」

「比較的簡単にボールを前へ飛ばすことができるのは、パターを除いた13本の中間のクラブ。つまり、7番か8番アイアンから練習を始めるのがいいでしょう。ボールを前に飛ばす楽しさが分かってくると『もっと飛ばしたい!』という欲が生まれてきます。この欲が出てくると、ゴルフの練習がもっと楽しくなってくるはずです」

 7番もしくは8番アイアンである程度打てるようになってきたら、その後はどのクラブを練習したらいいのでしょうか。梶川プロが経営しているゴルフスクールの例を挙げながら、次のように話します。

「『7番や8番アイアンが完璧になるまでほかのクラブは打たない』という考えもありますが、ゴルフが楽しいと思う気持ちを維持してもらうために、次は『ドライバー』を練習してもらいます」

「ドライバーはティーアップして打つので、ほかのクラブに比べて前へ飛ばすのが簡単です。打球が左右に曲がる可能性は高いですが、アイアンに比べて確実に飛距離が出ます。中間のクラブとドライバーを練習すると、どうすればきちんとボールに当てられるのか、真っすぐ飛ばせるのかと考えてショットをするようになるので、中身の濃い練習ができるようになるのです」

 梶川プロは「ボールを飛ばす感覚が分かってきたら、次にピッチングウェッジを使ってランニングアプローチの練習をしてもらいます」と言い、その理由について以下のように話を続けます。

「ピッチングウェッジはクラブの動きが小さいので、クリーンヒット、つまりボールをフェースの芯で捉える感覚が分かりやすいのです。クリーンヒットの感覚はドライバーやアイアンの練習に対しても有効で、単にボールを『前へ飛ばす』意識から『どうやって芯に当てるか』という気持ちが生まれてくるので、より良いショットができるようになってきます」

「もちろん、ランニングアプローチはラウンド中にも使う場面があるので、ピッチングウェッジを使った練習は必ずしておくべきです。ただし、サンドウェッジはウェッジの中でも難しいクラブになるので、ゴルフにもう少し慣れてきてから練習を始めたほうがいいと個人的には思います」

パター練習はショットがうまくなってからでもOK

ビギナーにとってパター練習は少し退屈な側面も 写真:AC
ビギナーにとってパター練習は少し退屈な側面も 写真:AC

 一方、パターについて梶川プロは「ある程度ゴルフが上達してから練習を始めても構いません」と話します。

「パターはダフリやトップが少ないので、ビギナーでもある程度は打てるクラブです。パッティングは本来とても難しいですが、練習は少し退屈でもあるので『もっとゴルフが上達したい!』という気持ちが芽生えてからでも大丈夫だと思います」

「また、フェアウェイウッドやユーティリティーは、アイアンやドライバーが打てるようになってから練習を始めましょう。特にフェアウェイウッドの3番は最も難しいクラブでもあるのでミスが多発します。ミスショットが続くと自分のスイングが分からなくなってしまう可能性もあるので、まずはアイアンやドライバーの練習に取り組んでください」

 最終的には当然すべてのクラブが打てるようになる形が望ましいですが、ビギナーはまず7番、または8番アイアンから始め、ドライバーで遠くに飛ばす楽しさを知り、ピッチングウェッジで芯に当てる感覚を理解するといった順序で練習をするといいでしょう。

 ビギナーから早く卒業するためにも、このように明確な目的を持って練習をすることが上達につながると言えそうです。

ピーコックブルー