平均スコアが150前後のビギナーは、様々なプレッシャーと戦いながらゴルフをする必要があるので、なかなか楽しむことができません。そんなビギナーにゴルフを楽しんでもらうために、一緒にラウンドする経験者はどんなことに配慮すべきでしょうか。

1組の合計スコアが400打前後になるのが理想

 飲食店を経営している知人から、お客さんの中でゴルフを始めたばかりの若い子たちを集めてコンペを開催したという話を聞きました。

 そのコンペの成績表を見せてもらったのですが、参加者15人のうち100を切っているのが1人だけで、ほとんどの参加者が110から140の間のスコア。ワーストスコアは153でした。

 ゴルフ場関係者に話を聞くと、最近こういうコンペが増えているそうです。ゴルフ場はお客さんのスコアがいくつだろうが気にしませんが、気になるのはプレー進行です。

ビギナーはティーイングエリアにギャラリーが居るだけで、プレッシャーがかかりミスショットが出やすくなってしまう 写真:AC
ビギナーはティーイングエリアにギャラリーが居るだけで、プレッシャーがかかりミスショットが出やすくなってしまう 写真:AC

 仮に平均スコア120のゴルファーが4人1組でラウンドすると、4人の合計スコアは480打になります。平均スコア100のゴルファーが4人1組で合計400打ですから、それよりも80打多くなります。

 80打というのはゴルフが上手な人の1人分のスコアですから、実質的には5人で回っているのと同じことになります。そうなるとどんなに急いだとしても、ゴルフ場が推奨しているハーフ2時間15分以内のプレーは難しくなります。

 ビギナーは急いでプレーしようとしてもボールが真っすぐ飛びませんし、バンカーショットやアプローチショットで行ったり来たりすることもあります。ボール探しやバンカーならしも慣れていませんから、できればビギナー1人に対して経験者1人がつき、プレー以外の部分をサポートしてあげたほうがいいのではないかと感じました。

 そうなるとビギナー2人と経験者2人の組み合わせということになりますが、ビギナー2人の平均スコアが150だと、それだけで300打に到達します。経験者2人が90で回っても合計480打になります。これも実質的に5人で回っているのと変わりません。

 平均スコア150の初心者がいるのであれば、4人1組でプレーするのではなく、経験者2人との3サムにすれば150打+90打+90打=330打になります。これなら平均スコア82〜83の人が4人1組で回っているのと同じスコアになります。

後続組が知り合いだとビギナーは焦らずにプレーできる

 そのコンペに参加した若い子たちのプレーぶりを見て、知人がこんなことを話してくれました。

「みんないい子たちだから、一生懸命頑張って急いでプレーするんだけど、後ろの組に追いつかれると焦っちゃうんだよね。別に、前が詰まっているときは追いつかれたからといって焦る必要はないんだけどね」

「1〜3組目の子たちは後ろの組も同じコンペだから、そんなに焦らなくて済んだけど、最終組の子たちは後ろが知らない人たちだから、ちょっと焦って普段よりも多くたたいちゃった感じがあったね」

 これはビギナーあるあるで、後ろの組に追いつかれた時点で知らない人たちにティーショットを見られるという緊張感が加わり、ミスショットの割合が高くなります。

 ですからコンペ参加者の中にビギナーがいるときは、最終組ではなく真ん中の組に入れてあげると比較的リラックスしてプレーできます。

 そういった意味ではゴルフを始めたばかりの人をゴルフに連れて行くとき、1組だけで行くと前の組も後ろの組も知らない人になりますから、3組のコンペの2組目か4組のコンペの2〜3組目に入れてあげるのが理想的です。

 近年はどこのゴルフ場も慢性的なコース内渋滞が発生しており、ハーフ2時間15分以内で回れることなんてほとんどありませんが、渋滞が発生すると多くのホールで後ろの組に追いつかれますから、それがビギナーにはプレッシャーになります。

 自分たちの組が3サムで、後ろの組が4サムであれば、後ろに追いつかれる回数が減ります。それだけでもビギナーのプレッシャーは緩和されます。ゴルフを始めたばかりの子たちが楽しくプレーできるよう、経験者はできる限りの配慮をしてあげてほしいです。

保井友秀