タイガー・ウッズが約10カ月ぶりにツアー復帰しました。インフルエンザ感染により途中棄権したものの、その一挙手一投足に注目が集まりました。クラブセッティングもその一つ。タイガーも年齢や大ケガの影響で飛距離重視へとシフトしつつあるようです。

「LS」もタイガーにとっては許容範囲が「間違いなく広い」

 自身のホスト大会であるジェネシス招待で約10カ月ぶりにPGAツアーに出場したタイガー・ウッズ。残念ながら2日目にインフルエンザを発症して棄権しましたが、復帰戦ではタイガーの使用クラブも話題になりました。

ジェネシス招待初日のタイガー・ウッズ 写真:GettyImages
ジェネシス招待初日のタイガー・ウッズ 写真:GettyImages

 タイガーがPGAツアーに出場するのは昨年4月のマスターズ以来です。マスターズでは初代「ステルス プラス」のドライバーを使っていましたが、今年は「Qi10 LS」にスイッチしていました。「Qi10 LS」はローリー・マキロイ、トミー・フリートウッドなど多くのトップ選手が使い(マキロイはその後「Qi10」に変更)、フリートウッドがすでに優勝しています。

 タイガー・ウッズが「Qi10 LS」で気に入ったところは意外なポイントでした。タイガーは、テーラーメイドの公式動画で次のように語っています。

「まず、このトップラインがすごく気に入っている。ストレートに合わせやすい理想的なラインになっている。形状も伝統的な洋梨形状で構えやすい。それと、ミスヒットしたときの許容範囲が間違いなく広くなっている。そこも気に入っているよ」

 ドライバーで新モデルを使うことは予想通りでした。意外だったのがフェアウェイウッド(3W)も「Qi10ツアー」に変更したことです。タイガーは昨年も一昨年も3番ウッドは初代の「SIM」を使い続けていました。さらに5番ウッドは2018年モデルの「M3」を使い続けています。

 そして、2本のフェアウェイウッドで興味深いのはロフトを0.75度立てていることです。3番ウッドは15度を14.25度、5番ウッドは19度を18.25度にしています。おそらく理由は飛距離を求めてのことでしょう。

 21年2月の交通事故で右足の大手術をしたタイガーは、足への負担が少ないスイングをしています。年齢も48歳になりました。それでも、一定の飛距離を出さないとPGAツアーでは戦えません。そのためにフェアウェイウッドのロフトを立てていると考えられます。

 実はボールも22年以降は、エースボールだった「ツアーB XS」よりも、飛距離性能に勝る「ツアーB X」を使う機会が増えています。今年のジェネシス招待でも新モデルの「ツアーB X」を使っていました。

 アイアンの「P770」と「P7TW」は変えていませんし、パターもメジャーで15勝中14勝した「スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSSプロト」を使い続けています。

 今年は月に1回のペースで試合に出場すると宣言していたタイガー。このセッティングでマスターズに臨むのでしょうか。

2024 タイガー・ウッズの最新セッティング

1W:テーラーメイド Qi10 LS(ロフト/10.5度 シャフト/ツアーAD VF6-X)3W:テーラーメイド Qi10ツアー(ロフト/14.25度)5W:テーラーメイド M3(ロフト/18.25度)3I:テーラーメイド P770(シャフト/ダイナミックゴールド ツアーイシュ)4I-PW:テーラーメイド P7TW(シャフト/ダイナミックゴールド ツアーイシュ)AW、SW:テーラーメイド ミルドグラインド4(ロフト/56、60度 シャフト/ダイナミックゴールド ツアーイシュ)パター:スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSSプロトボール:ブリヂストン ツアーB X

野中真一