練習場によって異なりますが、まとまった数のボールを先払いで購入することがあります。途中で疲れてしまった場合、どのように残りのボールを消費するのが効果的なのでしょうか。

惰性で打つのはもったいない

 たとえば1カゴ50球あたりいくらといった料金体系をとっている練習場の場合、ゴルファーは練習時間や自身の体力から逆算して、先払いで練習用ボールを購入する必要があります。

ついつい練習場でボールを買い過ぎてしまったことはないだろうか 写真:AC
ついつい練習場でボールを買い過ぎてしまったことはないだろうか 写真:AC

 そのため練習を開始する前は、張り切って「今日は200球打つ!」と決めて練習に取り組み始めたものの、何十球も残して体力の限界を迎えてしまうことも考えられます。せっかく購入したボールを残して帰ったり、他人にあげたりするのはもったいないので、最後は惰性でボールを打って帰宅するゴルファーもいるかもしれません。

 では、疲れた状態からでもできる効果的な練習方法はあるのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は以下のように話します。

「10〜30ヤードのアプローチショットの練習をするのがオススメです。実はこのぐらい短い距離のアプローチを練習することは、スコアを縮めるうえで非常に大切なのですが、アマチュアの場合はどうしても『なんとなくフルスイングでボールを打たないともったいない』と感じてしまい、なかなかやろうとしません」

「とくにビギナーの場合は、グリーン回りのアプローチやグリーンエッジからピンを狙うショットでトップしたり、チャックリしたりして大幅にスコアを落とすことはめずらしくありません。10〜30ヤードであれば、フルスイングに比べればそこまで体力を使いませんし、短時間でボールをさばくことができるので最適といえます」

「トップとは、スイング時にボールの上部分を打ってしまい上空にフワッと飛ぶはずの打球が勢いよく地面を転がっていくミスショットを指します。チャックリは、スイング時にボールを打つのではなく手前の地面を叩いてしまうこと。どちらもグリーン回りでミスが出てしまうと、スコアを大幅に落とす原因になります」

本当は疲れていなくてもショートゲームの練習は重要

 さらに山本氏は「ゴルフ経験の浅いビギナーはまずボールを打つ楽しさを知ってほしい」「10〜30ヤードのアプローチショットは、実は疲れていない時にもオススメ。日頃の練習から取り入れるとさらにいい」とも話します。

「一般的に上級者といわれているゴルファーは、この10〜30ヤードのアプローチショットの練習にかなり多くの時間を費やしています。ビギナーは、ドライバーやウッド、番手の大きいアイアンでいかに真っ直ぐボールを打てるようになるかを重要視して練習しますが、それだけではスコアを伸ばすことは難しいです」

「実際、18ホール中ドライバーを握る回数は14回しかありませんが、グリーン回りのアプローチは少なく見積もってもビギナーの場合は2倍以上はあるはずです。ゴルフでスコアを縮める秘訣は、ラウンドで多く使用するクラブを重点的に練習して上達させることです」

 まず10〜30ヤードのアプローチショットを行ったあとに、徐々に番手をあげていき、ドライバーでショット練習、最後にあらためてアプローチショット。クールダウンして練習を終えるのが、効率よくスコアを上げるためにオススメの練習方法だそうです。

 ラウンド前のショット練習であれば1カゴ20〜30球程度なので、スタート時間ギリギリになったゴルファーが隣の打席にいるゴルファーに余ったボールを譲る光景もたまに見かけます。

 しかし練習場でボールを譲る光景はあまり見かけないので、計画的にボールを購入する、もしくは上述のアプローチショットで消費するのが無難です。ちなみに、ゴルファーの都合で練習場を途中退席する場合、残ったボールの料金を返金することは基本的にありません。やはり自身で効率的に打ち切るのが料金を無駄にすることなく、ゴルフの上達にもつながるので最適だといえるでしょう。

ピーコックブルー