ゴルフを始めた当初はどんどん上達していったのに、途中からまったくスコアが伸びず、成長を実感できなくなることもあるでしょう。どれだけ練習をしても、結果が出なければモチベーションの維持も難しいですが、このような状況に陥った場合はどのようにすればいいのでしょうか。

スコアよりも自分の課題に向き合えるかどうか

 ゴルフを続けていると「いくら練習を積み重ねても結果に結びつかない…」と停滞期に陥ることがあります。成長を実感しているうちは楽しいものですが、そのような時期が続くとゴルフそのものが苦しいと思ってしまう瞬間も。

 スコアが伸び悩む時期は、ほとんどのゴルファーが経験すると言っても過言ではありませんが、自身が運営するWEBサイト「プロだけが知っているゴルフ上達への道」でゴルフ知識を紹介しているレッスンプロの川端いっせい氏は、自身の経験を踏まえて次のように話します。

未来を見据えた練習を継続することが停滞期を乗り越えるカギに 写真:AC
未来を見据えた練習を継続することが停滞期を乗り越えるカギに 写真:AC

「私の場合はスコア85前後から伸び悩むようになりましたね。パーオン率が低く、スコアメイクに苦労したのを覚えています」

「中でも一番スコアが伸び悩んだのは、パープレーでラウンドできるようになり、飛距離アップのためにスイングを大きく改造したときです。具体的にはスライスボールからドローボールへ変えようと試みたのですが、1年ほどはスコア80を切れませんでした」

 いくら練習をしてもスコアが伸びないと、心理的にもだんだんツラくなってくるものですが、川端氏は「スコアが伸びない時期は、とにかく今やっているスイングを身につけることに集中しました」と振り返り、次のように話を続けます。

「ラウンドではドローボールを出したいのにスライスが出ることもよくありましたが、その当時はスコアをつけずにラウンドしていたこともあります」

「もちろん、思うようなスコアが出ないと気持ちも落ちてきてしまいます。それでも、新しいスイングの反復練習を続けていくと、徐々に狙ったところにボールを運べるようになってきました。私は未来を見据えて練習することが、さらなるレベルアップにつながると確信していたので、反復練習を続けることができたのです」

 とはいえ、レッスンプロと一般のゴルファーでは目標スコアや練習量も変わってくるもの。そこで川端氏は、一般ゴルファーに向けて次のように言います。

「私のスクールでは『スコア90からが苦難の道』と伝えています。90よりもいいスコアを目指すためには、パーオン率を上げなければなりません。そのためには、ボールを今まで以上に狙ったところへ打てる技術が必要になるのです」

「このレベルに達するまでにはスイング作りが非常に大変なので、ほとんどの人がここで上達を諦めます。私のスクールではスコア100切りを達成したら卒業する人が多く、スコア90切りに挑戦する人は20%くらいですね」

レベルアップした先にはまた新しいゴルフの楽しみ方が

ゴルファーのマネジメント力が試されるドッグレッグ 写真:unsplash
ゴルファーのマネジメント力が試されるドッグレッグ 写真:unsplash

 さらに川端氏は「ツラい時期を乗り越えた先には、ゴルフを別の角度から楽しめる面白さがある」と言い、以下のように続けます。

「私の経験からすれば、スコア90を切れるようになるとコース設計者の意図が理解できたり、『難易度の高いホールをどのように攻略しようか』といったマネジメントを考えられるようになります」

「そのレベルになれば面白さもさらに増してくるので、できれば辛抱して練習を重ね、もっと高度なゴルフを楽しんでほしいです。もちろん、伸び悩む時期は人それぞれですが、もしどうしてもモチベーションが保てないのであれば、信頼できるコーチや友人と共に努力を継続できる環境を作ることが大切だと思います」

 ゴルフは上達に時間のかかるスポーツでもあるので、伸び悩んだからといってすぐに諦めない強い気持ちが大切。さらなるスコアアップを目指すためには、長期的な視野を持ち、辛抱強く練習を積み重ねていけるかどうかが別れ目になると言えそうです。

LUIS FIELD