「悪魔の設計家」と呼ばれるピート・ダイ設計のゴルフ場は、ゴルファーに厳しいタフなコースばかり。27ホールを有する「JGM笠間ゴルフクラブ」も3つのスタートホールすべてに落とし穴が待ち受けています。そこで今回は「南1番」と「西1番」スタートホールのマネジメント攻略を100切りゴルファー向けにレクチャーしてもらいました。

400ヤード以上のパー4では「短いパー5」のつもりでプレー

 一般的に難しいコースに分類される「JGM笠間ゴルフクラブ」。「悪魔の設計家」といわれたピート・ダイ氏のコースの特徴である戦略的な池とバンカーの配置に加え、緩やかな傾斜があり平らな場所から打てないセカンドショットにはショット力が求められます。

ティーショットからグリーンまで気が抜けないピート・ダイ設計の「JGM笠間ゴルフクラブ」。練習グリーンは非常に大きく、ロングパットの準備に最適
ティーショットからグリーンまで気が抜けないピート・ダイ設計の「JGM笠間ゴルフクラブ」。練習グリーンは非常に大きく、ロングパットの準備に最適

 こんなコースで「100切り」をしたいゴルファーは、ドライバーからパターまで万全の準備で臨まなければいけません。

 南コースの1番は413ヤードと距離のあるパー4で、セカンドショット地点からグリーンまで池とバンカーが続く意地悪なデザインが特徴的です。

 ティーイングエリアに立つと右の林が目に入るのですが、警戒し過ぎて左に打ってしまうと残り距離が長くなり、余計に左サイドの池やバンカーにつかまりやすくなってしまいます。

 100切りゴルファーは「短いパー5でパーを取るつもり」で、まずはセカンドが打てる場所に置くことを優先しましょう。ドライバーに固執せず「朝イチでもボールに当たる」という自信がある番手でティーショットすることをオススメします。

413ヤードと距離が長い南1番パー4は、短いパー5のつもりでマネジメントするのがボギーを取る秘訣
413ヤードと距離が長い南1番パー4は、短いパー5のつもりでマネジメントするのがボギーを取る秘訣

 セカンドショット以降も全く気が抜けません。グリーンの中心より左側はすべてペナルティーのつもりで、とにかく「右に打てる番手」でアプローチが可能な場所まで打つしかありません。

 見た目以上に右サイドは広いので、ここからアプローチができれば「出だしボギー」も見えてきます。パー4ですが距離や番手よりも「方向最優先」でプレーしてみてください。

短いホールには必ずワナがある

 西コースの1番パー4は、距離が短く左右も傾斜になっているためトラブルになりづらい形状、ティーショットのプレッシャーは非常に少なくなっています。

 左の林が目に入りますが、右方向にミスした場合に比べてワンペナになる確率は低め。250ヤード以内の飛距離ならバンカーにも入らないので「比較的やさしいホール」といえます。

距離が短く左右に曲がっても傾斜が助けてくれる西コース1番(291ヤード、パー4)。ティーショットのプレッシャーは少ない
距離が短く左右に曲がっても傾斜が助けてくれる西コース1番(291ヤード、パー4)。ティーショットのプレッシャーは少ない

 ただし、気負って「ワンオン」などを考えると痛い目を見る危険性も。一般的に「短いホールにはワナがある」といわれていますが、ピート・ダイ氏が短いホールにワナを作らないはずがありません。

 短い西コースの1番ホールですが、セカンドショットからワナがあります。ショートアイアンまたはウェッジで打てるぶん、ポテトチップ状で傾斜があるグリーンはピンから遠くに乗ってしまうとスリーパットの危険性があります。

 自信があるなら「ピン狙い」もいいですが、ピン位置がグリーン端の場合は「中央狙い」で結果オーライを期待する無難なマネジメントがオススメ。

短いパー4である西コースの1番だが、ポテトチップ状のグリーンでピンから遠くに乗ってしまうとスリーパットの危険性もある
短いパー4である西コースの1番だが、ポテトチップ状のグリーンでピンから遠くに乗ってしまうとスリーパットの危険性もある

 ここが朝イチのスタートホールなら、「出だしボギー」が取りやすく気持ちよくプレーできます。しかし、前半に大叩きしてしまった午後のスタートホールになった場合、「後半こそ取り戻す」と気負ってしまい意外と難しいホールになるかも知れません。

 朝の練習グリーンで、しっかりロングパットの距離感を作っておけば「いきなりスリーパット」を防ぐことができるかも知れません。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。

猿場トール