ゴルフ場までの交通手段としてキャディーバッグを担ぎながら新幹線や在来線を利用する人も多いでしょう。しかし、スペースの問題でなんとなく気が引けるのも事実。キャディーバッグ持参で電車に乗ることについてのJRの見解は?

キャディーバッグは新幹線の「特大荷物」に当たる? 当たらない?

 クルマを持っていないゴルファーや、土日や連休時でクルマの渋滞を避けたい場合、ゴルフ場でお酒が呑みたい人は、公共交通機関を利用してゴルフ場にいくことを検討するでしょう。

キャディーバッグを担いで乗るのも慣れると意外と苦ではないですが、いろいろと配慮は必要です(写真はイメージです)

 ゴルフはクルマで行く人が多数を占めますが、軽井沢や熱海、那須塩原などのゴルフ場に東京から行く場合など、新幹線のほうが便の良い場合も考えられます。

 上司や友人のクルマに乗せてもらうために、集合場所まで在来線を利用したいと考える人もいるでしょう。

 こうした場合、宅配便を利用する人も多いですが、往復の宅配便代も毎回となると痛い出費ですし、平日は忙しくて送る時間がなかったという場合もあるでしょう。

 そうなると、キャディーバッグを自ら担いで電車に乗るということになりますが、平日ゴルフのときや週末でも遅いスタートに合わせて乗る場合などは、電車がそこそこ混んでいて大荷物を抱えていると肩身が狭い思いをすることも少なくありません。

 では、キャディーバッグを新幹線や在来線に持ち込むことは、鉄道会社の規約上はどういった扱いになっているのでしょうか?

 JR東海の担当者は「東海道新幹線では、キャディーバッグの無料での持ち込みが認められています。山陽新幹線や、九州新幹線も同様です」と話します。  しかし、実際にキャディーバッグを新幹線に持ち込むためには注意すべき点があります。JR東海の場合、2020年5月から「特大荷物(縦・横・高さの3辺合計が160センチを超え250センチ以内の大きな荷物」を持ち込む際には、一部指定席車両の最後部座席にある「特大荷物スペース付き座席」を事前に予約する必要があるとされています。

 ただ、スポーツ用品・楽器・車いす・ベビーカー等については、そのサイズにかかわらず、特大荷物スペース付き座席の事前予約は不要とされています。あくまで規約上は、キャディーバッグは特大荷物に当たらないため、特大荷物スペース付き座席の予約は必ずしも必要ありません。

「特大荷物」に当たらなくてもスペース付き座席を予約するのが無難

 とはいえ、実際に新幹線にキャディーバッグを持ち込むと、その置き場所の確保が問題となります。空席が多ければキャディーバッグを置くことも可能かもしれませんが、混雑状況によっては他の乗客に迷惑をかけてしまいます。

 そのため、キャディーバッグを持ち込む際は、特大荷物スペース付き座席を利用することが無難と言えそうです。  特大荷物スペースつき座席は、列車によっては混み合うことがあるので、早めに予約、もしくは満席の場合には前後の列車を予約することがJR東海からも推奨されています。

 また、在来線もキャディーバッグの持ち込みが可能となっていますが、新幹線とは少々ルールが異なります。  JR東日本によると、持ち込める荷物の定義として「携帯できる荷物で、縦・横・高さの合計が250センチ(長さは2メートルまで)以内で、重さが30キロ以内のものを2個まで持ち込むことができる」とし、その場合の持ち込み料金は無料となっています。

 キャディーバッグの縦・横・高さの合計が250センチを超えることは基本的にはないので、無料で持ち込みが可能ということになります。

 このように、在来線・新幹線ともに、キャディーバッグは公明正大に持ち込んで良いということになります。目的地のゴルフ場によっては、移動時間や金銭的な面から見てもお得な移動手段と言えるでしょう。

担いで在来線に乗る際は乗車する時間や場所に注意

 このように、在来線や新幹線へキャディーバッグを持ち込むことは認められていますが、他の乗客に迷惑をかけてしまうようなことは避けたいところです。

 では、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか?

 まず、在来線を利用する場合は、電車が混みやすい時間帯や路線は避けるのが無難です。キャディーバッグを車内に置くと、1人分に近いスペースを取ります。たとえルール上認められているとしても、他の乗客への気遣いやマナーを考慮して常識の範囲内で持ち運ぶべきです。

 また、乗車する場所は、早朝で車内がガラガラの場合はともかく、それなりに乗客がいる時間帯であれば、比較的スペースが広い先頭車両の最前部か最後尾の車両の後方部に立てて置いておくのが無難でしょう。

 さらに、なるべく乗り換えは少ないルートを選ぶことも大切です。当然ながら、クラブが10本以上も収納されているキャディーバッグは重量があり、乗り換えが多くなるとそのぶん体力を消耗してしまいます。ゴルフ場に到着したときに疲れ果ててしまっては本末転倒なので、ルート選びにも気を遣いましょう。

 在来線や新幹線を利用することにより、人身事故や遅延がなければほぼ予定通りの時間に到着することができます。また、クルマを運転する必要がないため、ラウンド中にお酒を飲むことができるのも魅力の一つと言えます。  ゴルフ場はクルマで行くものというイメージがありますが、電車を利用したアクセスを想定しているゴルフ場も少なくありません。そうしたゴルフ場では、駅から専用のクラブバスが出ていることが多いので、電車でゴルフ場に向かう際には、事前にバスの時間や本数、予約の要・不要などを調べておくと良いでしょう。

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