国内ツアーの出身都道府県別優勝数ランキング、前回の女子に続いて男子編を紹介する。

2017年に千葉県が徳島県を逆転、トップに躍り出る!

 国内ツアーの出身都道府県別優勝数ランキング、前回の女子に続いて男子編を紹介する。

 女子はトーナメント創設からの全試合が調査対象だったが、男子の場合は日程や賞金ランキングなどが整備された1973年以降の優勝数で調べた。

1973年以降の国内ツアーで94勝を挙げているレジェンド・尾崎将司 写真:Getty Images

 そのトップ10は以下の通りだ。男子も女子同様に出身都道府県は公式プロフィールに準じている。

順位 都道府県 優勝数  主な選手(優勝数上位3人)1位 千葉県  149勝  青木功、池田勇太、飯合肇2位 徳島県  144勝  尾崎将司、尾崎直道、尾崎健夫3位 大阪府  106勝  杉原輝雄、中村通、山本善隆4位 東京都  103勝  深堀圭一郎、湯原信光、小平智5位 広島県  80勝  倉本昌弘、谷原秀人、田中秀道6位 群馬県  69勝  中嶋常幸、武藤俊憲、室田淳7位 神奈川県 57勝  伊澤利光、久保谷健一、小林富士夫8位 静岡県  56勝  宮本勝昌、村上隆、石井裕士9位 茨城県  46勝  片山晋呉、細川和彦、星野陸也9位 福岡県  46勝  藤田寛之、手嶋多一、小田孔明

 女子は熊本県が圧倒的大差で独走中だが、男子は1位の千葉県が149勝、2位の徳島県が144勝と僅差の争いになっている。

 徳島県は尾崎将司(94勝)、直道(32勝)、健夫(15勝)と尾崎3兄弟で141勝と大半を占めている。長くトップの座を守っていたが、千葉県が2017年に追い抜いて差を広げにかかっているという構図だ。

 千葉県の勝ち頭は青木功の51勝。このランキングには反映されないが、1972年以前に活躍した選手では青木の師匠にあたる林由郎や佐藤精一といった名選手も千葉県出身である。

 千葉県出身者優勝数2位は池田勇太で21勝。青木、池田に飯合肇と賞金王経験者は全都道府県で最多の3人いる。

 また、青木をはじめ米ツアーで3勝を挙げた丸山茂樹(国内10勝)や2002年に欧州シニアツアーで賞金王を獲得した海老原清治(国内1勝)ら海外で活躍した選手が多いのも千葉県の特徴だ。

 3位は大阪府の106勝。関西のドンといわれた杉原輝雄(28勝)や1970〜80年代に活躍した中村通(20勝)、山本善隆(13勝)ら、やや古い時代の選手が多い。

 4位は東京都の103勝。最多勝は深堀圭一郎の8勝でトップ10の中では唯一2ケタ勝利を挙げている選手がいない。その代り、優勝経験者は最多の29人を数えている。

 昨シーズン元気だったのが5位につける広島県だ。谷原秀人と金谷拓実が各2勝で計4勝は都道府県別では最多。谷原が優勝した昨年の三井住友VISA太平洋マスターズでは最終日最終組が谷原、金谷に幡地隆寛と3人全員が広島県出身者だった。

女子ではダントツだった熊本県だが男子は8勝で25位

 さて、女子でダントツ1位の熊本県が気になるが、8勝で25位という少々寂しい結果だった。最近では秋吉翔太(2勝)、重永亜斗夢(1勝)が勝利を挙げているが、女子との差は埋めがたいものがある。

21勝を挙げ、現在は千葉県出身ゴルファーを牽引する存在の池田勇太 写真:JGTOimages

 優勝者が出ていないのは青森、岩手、福島、富山、福井、岡山、鳥取、島根、大分の9県である。

 昨シーズン、ABEMAツアーで3勝を挙げて9月にレギュラーツアーに「昇格」し、実質2カ月で初シードまでもぎ取った19歳の新星・久常涼は岡山県出身。

 未勝利脱出への期待がかかる。また、男女を通じて優勝者がいなかったところがひとつだけある。島根県だ。

 では、男女合計で最も勝っている都道府県はどこだろう。男子1位の千葉県が女子でも11位の40勝をマークし、通算189勝で最多勝に輝いた。女子の千葉県出身者には成田美寿々(13勝)や小林法子(9勝)、飯島茜(7勝)らがいる。

 通算2位は男子でも2位の徳島県で181勝だった。女子では賞金女王2回の鈴木愛(17勝)や黎明期に活躍した山崎小夜子(8勝)といった名選手を輩出している。  通算3位は東京都の172勝。男子は4位、女子は5位と唯一男女とも5位以内に入っている。1400万人を超える人口を有する首都の面目躍如といったところだ。

宮井善一