天気予報の精度も高くなり、雨天時のゴルフを避けたい人は1週間前ぐらいからキャンセルの連絡をゴルフ場に入れるようになります。現在は、多くのゴルフ場でキャンセル料を徴収していないのですが、雨天キャンセルについてゴルフ場側はどのように思っているのだろうか?

雨天ラウンドが嫌な気持ちは分かるので仕方がないと思っている

 先日のラウンドが天気予報で雨が降る可能性が高いということで、ラウンドの2日前に中止になりました。

 個人的には雨の日のラウンドも嫌いではありませんから、雨天決行でもよかったのですが、4人のうち3人がキャンセル・延期にしたいというので従うしかありません。

雨予報が出ると一気にキャンセルが増えるという 写真:AC

 結果的にその日は予報どおり雨が降ったのですが、小雨程度でしたから予定どおりプレーした方もいたでしょう。

 ゴルフ場は雨予報が出た日のキャンセルをどのように考えているのでしょうか。関係者に聞いてみました。

「天気予報はだいたい1週間単位で発表されるんですね。そうすると、予約を入れた日の前の週になると、雨が降るかどうかだんだん分かってきます」

「今は天気予報の精度がけっこう高くなっていますから、雨予報が出るとだいたい降るんですね。お客様は基本的に雨の日はやりたくないですから、『この日はやめておこうか』という感じでキャンセルがポツポツ入り始めます」

「ラウンドが中止になった日で言いますと、ウチのゴルフ場は1週間前の時点で予約が50組入っていました。それが、1週間前予報が出てからキャンセルが入り始め、前日の段階で35組まで減りました。1週間で3割減ったことになります」

 雨予報が出ただけで3割のゴルファーが予約をキャンセルするのはゴルフ場にとって大きな痛手になるでしょう。そのことに対してどのように思っているのでしょうか。

「確かに痛手ではありますけど、ウチのゴルフ場はキャンセル料を取っていませんから、簡単にキャンセルできてしまうんですね。でも、キャンセル料を取らないのはウチが決めていることですから仕方がありません」

「ただし、キャディつきプレーの場合は、当日キャンセルに限り1組1万円いただいております。キャディは出勤した時点で人件費が発生しますから、そのぶんはお客様に払っていただきます。皆さん快く払ってくださいます」

「でも、キャディつきプレーは全体の5%程度しかありませんし、前日までにキャンセルすればキャンセル料がかかりませんから、そういうケースはそんなに多くありません」

雨予報でキャンセルをするなら「晴れた日に行きます」と言ってほしい

 天気予報の降水確率や降水量によってキャンセルの入り方も変わってくるのでしょうか。

「私どもは降水量を測れませんから、あくまでも目安ですけど、降水量1〜2ミリというのは小雨程度ですから、プレーされる方が多いと思います」

「降水量5〜6ミリになりますと、ザーザー降りでグリーンに水が浮いてしまうような感じになりますから、ほとんどの方がプレーしません」

「そう考えると、降水量3〜4ミリがプレーするかどうかを決める一つの基準になるかもしれません」

 キャンセルする際、ゴルファーは雨予報が出ているからキャンセルすると正直に伝えるのでしょうか。

「インターネットサイトで予約された方は3日くらい前までウェブで予約取り消しができるんですけど、2日前くらいになるとゴルフ場に直接電話してキャンセルしないといけないんですね」

「そうすると『すみません、ちょっと用事ができちゃって、キャンセルさせてもらっていいですか?』という方がいらっしゃるんですけど、元々ゴルフの予定を入れているのに、用事ができることなんてあるんですかね。雨だから行きたくないと思われたくないのでしょう」

「ゴルフ場からすると、キャンセルの理由って雨以外にほとんどないんですよ。ですから、『明日は雨だから、天気がいい日に行きます』と言ってくださったほうが良心的ですし、こちらも気持ちがスッキリします」

 雨の日はラウンドをキャンセルするのが一般的になる中、ゴルファーとゴルフ場が本音でコミュニケーションを取ることが求められているようです。

保井友秀