野球場やサッカーのスタジアムとは異なり、ゴルフ場はその一つ一つが大きな特徴を持っています。そのため、難易度が高く難しいコースもあれば、比較的やさしいと言われるようなコースも。では、初心者ゴルファーがゴルフ場を選ぶ際には、どのような視点で選ぶべきなのでしょうか。

初心者ゴルファーが選ぶべきゴルフ場の基準

 全国には数多くのゴルフ場が存在しており、その一つ一つが異なった特徴を持っています。そのため、右も左も分からない初心者ゴルファーは、ゴルフ場選びにも一苦労するかもしれません。

「河川敷コース」は多くの先輩ゴルファーたちもデビューした、いわば“日本人ゴルファーの心のふるさと” 写真:AC

 中にはドレスコードが厳しく、敷居の高いゴルフ場や会員権を持っているメンバーしか利用できないゴルフ場も。「自宅から近いゴルフ場」「料金の安いゴルフ場」など、選択する基準はいくつか存在しますが、初心者ゴルファーはどのような基準でゴルフ場を選ぶと良いのでしょうか?

 ゴルフ場のコンサルティングと経営を行う飯島敏郎氏は、初心者ゴルファーがゴルフ場を選ぶ際に、基準とすべき点について以下のように話します。

「初心者が楽しめる『ホリデーコース』が良いと思います。例えば『河川敷コース』もその一つですね。電車で行けてドレスコードも緩いところが多く、何よりフラットです。グリーンが早いわけでも、OBがたくさんあるわけでもないので、ボールをしっかり飛ばせない初心者ゴルファーでも、比較的ラウンドしやすい造りになっています」

 河川敷コースは初心者にとっての“天敵”が少ないのもポイントだとも。

「一般的なゴルフ場では、ティーショットでフェアウェイまで190ヤード飛ばす必要がある池越えや谷越えのショットに遭遇したりします。そうなると、日本特有の前進3打や前進4打ばかりになってしまって、なかなかゴルフの醍醐味(だいごみ)を体感することが難しいのです。なので、そのような要素が少ないコースは初心者におすすめだと思います」

 一方で、河川敷のゴルフ場は風の影響を受けやすい部分もあるため、風との対峙(たいじ)という部分で、ゴルフ本来の楽しさを感じやすいというメリットもあります。

 他にも「コースの距離が短い」ゴルフ場は、初心者におすすめのゴルフ場と言えます。距離が短いということは、セカンドショット以降において、より短いクラブを使用することができるからです。一般的に、ゴルフクラブは短ければ短いほどミート率が上がり、ボールをとらえやすくなります。

 アメリカでは「Tee it forward(前から打とう!)」という、ゴルファーそれぞれの能力に適したティーからプレーしようという考え方があります。例えば、合計6700〜6900ヤードのゴルフ場は、ティーショットで275ヤード飛ばせる人の適正距離となります。

 一方、アマチュアの大半が当てはまるであろう、ティーショットが225ヤード以下の適正は、5800〜6000ヤードとなっています。ゴルフ経験の浅い初心者ゴルファーであれば、ティーショットが200ヤード飛ぶかどうかという人が大半なので、5200〜5400ヤードが適正だと言えます。

 ただし、バックティーから回るわけではないので、実際にはそのコースの一番長い距離ではなく、白ティーから5500〜6000ヤードほどが、初心者でも気軽に回れる適正距離だと言えそうです。

実力に見合ったティー選択を

 前述のように、自分の実力に合わせたティーを選択することが、ゴルフを楽しむことにつながっていきます。

 一般的に、白ティーよりも前方にある「ゴールドティー」は高齢者向け、「赤ティー」は女性向けとされていますが、成人男性がそれらのティーを使用しても、コンペ等でなければ文句を言われることはありません。そのため、ゴルフが上達するまでは、ゴールドティーや赤ティーから始めてみるのも一つの方法です。

 HPを確認すると、ゴルフ場の各ティーからのヤード数を確認することができるので、比較してみると分かりやすいでしょう。

 また、「コースが広い」ゴルフ場も同様で、セカンドショットをライ(ボールの置かれた状況)の良いフェアウェイから打てる可能性が高まるため、スコアが出やすいのです。セカンドショットを良いライから打てると、練習場と同じ感覚でショットすることができ、よりグリーンを狙いやすくなります。

 また、広いコースはスコアを崩す大きな原因となるOBが出る確率が減るので、スコアが崩れづらいと言えるでしょう。さらに、コース上にあるアンジュレーション(起伏)が少ないゴルフ場は、練習場に近いライでショットができたり、パターのラインも直線的でカップインしやすかったりするので、初心者ゴルファーにはおすすめです。

 このように「ゴルフはいかにミスをしないか」が重要になってくるので、難しいショットを要求されないコースは難易度の低いゴルフ場と言えます。ゴルフ場によって特徴はさまざまなので、自分の上達具合に合わせていろいろなゴルフ場をラウンドしてみると、多くのシチュエーションに遭遇することができ、よりゴルフの醍醐味を知ることができるでしょう。

ピーコックブルー