以前はフェアウェイウッドのシャフトはドライバーより10グラム重くするというのが定説でした。しかし、人気クラフトマンの関浩太郎氏は最近のフェアウェイウッドにその定説はあてはまらくなったと語ります。その理由は?

女子プロに増えているドライバーとFWで“シャフト変えない”派

 ゴルフにハマってクラブにこだわるようになると、番手間の重量差をなるべく一定にする「重量フロー」を気にするようになります。そうした人は、例えばドライバーのシャフトを50グラム台にしていたら、3番ウッドや5番ウッドのシャフトは60グラム台にしている人が多いでしょう。しかし、人気クラフトマンの関浩太郎氏は最近のフェアウェイウッドにその定説はあてはまらくなったと語ります。

ドライバーから7番ウッドまで同じシャフトで揃える堀琴音 写真:Getty Images

「確かに10年前まではそのセッティングが基本でした。でも、皆さんは最近のフェアウェイウッドが難しくなったと感じていませんか? その理由はどのメーカーのフェアウェイウッドも飛距離性能を重視して、低スピン化されているからです。低スピン化されたことで打球が上がりにくくなった。だから昔のようにフェアウェイウッドのシャフトをドライバーより重くすると難しさを感じてしまうのです」

 では、フェアウェイウッドのシャフトはどのようなものを選べばいいのでしょうか?

「3番ウッド、5番ウッドまではドライバーと同じ重さでOKです。7番ウッドや9番ウッドになると10グラムくらい重くするのもアリですが、5番ウッドまでは同じで良いと思います。シャフト重量をドライバーと同じ重量にするだけで、難しいと感じていた3番ウッドや5番ウッドはかなり楽に打てるようになります」

 実は日本の女子プロゴルファーでもドライバーとフェアウェイウッドのシャフト重量帯を合わせている選手が増えています。今年優勝した選手を振り返っても、堀琴音はドライバーから3番ウッド、5番ウッド、7番ウッドまでツアーAD HD5(S)という50グラム台の同じシャフトを入れていました。また、プロ初優勝を飾った植竹希望もドライバーと3番ウッドを60グラム台のディアマナZF60(S)で揃えています。さらに今年4月に米国ツアー通算6勝目を飾った畑岡奈紗もドライバーと3番ウッドのシャフトをベンタス RED5(S)で合わせていました。

 フェアウェイウッドはアマチュアゴルファーにとって最も難しいクラブと言われていますが、シャフトをドライバーと同じ重さに合わせるだけで、その難しさを軽減することができるかもしれません。

畑岡奈紗のドライバーとフェアウェイウッド

ドライバー/ゼクシオ エックス(9.5度 シャフト/ベンタス RED-5-S)フェアウェイウッド/スリクソンZX (3W/15度 シャフト/ベンタス RED-5-S)

堀琴音のドライバーとフェアウェイウッド

ドライバー/キャロウェイ ローグST◆◆◆(10.5度 シャフト/グラファイトデザインツアーAD HD-5-S)フェアウェイウッド/キャロウェイ ローグST◆◆◆(3W/15度 シャフト/グラファイトデザイン・ツアーAD HD-5-S)フェアウェイウッド/ブリヂストン ツアーB X-F(5W/18度 シャフト/グラファイトデザイン・ツアーAD HD-5-S)フェアウェイウッド/テーラーメイド ステルス(7W/21度 シャフト/グラファイトデザイン・ツアーAD HD-5-S)

植竹希望のドライバーとフェアウェイウッド

ドライバー/ヤマハRMX 120(ロフト/9.5度 シャフト/ディアマナZF60-S)フェアウェイウッド/ヤマハRMX FW(3W/15度、7W/17度 シャフト/ディアマナZF60-S)

野中真一