日本中どこにでもあるゴルフ場。いったいいくつあるのでしょうか。実は日本は世界でも有数のゴルフ場大国。とはいえ、人口減少には勝てないようで、ゴルフブームの中でも減り続けているようなのです。

日本の人口減少率とゴルフ場の減少率はほぼ同じ

 初夏を迎えてゴルフには絶好のシーズンです。

 最近ゴルフ場を予約しようとすると、なかなか自分の思ったコースやスタート時間が取れないことが多くなっています。実際にゴルフ場に行くと、最近は平日でも多くのゴルファーでにぎわっており、コロナ禍において、屋外スポーツのゴルフの人気が続いていることが実感できます。若い世代や女性という従来はゴルファーのコアではなかった層で新しくゴルフを始める人も増えてきています。

日本にゴルフ場はいくつある?

 さて、ゴルフをプレーする場所であるゴルフ場が日本にいくつあるかご存じでしょうか。

 主にゴルフ場関連の出版事業を行う一季出版が4月に調査した結果によると、全国で営業中のゴルフ場は2140コースあるということです。同社の調べでは、昨年に比べると11コース減少(▲0.51%)していると言います。

 営業中のゴルフ場数のピークは2004年に2356コースでしたから、この18年間で毎年10コース以上、計216コースが消えたことになります。直近はゴルフブームですが、ゴルフ場数の減少に歯止めがかかっていません。

「なぜ?」と思われるかもしれませんが、日本は少子高齢化が進み、人口減少に伴ってゴルフをプレーできる対象人口も同様に減り続けているからなのです。

 ゴルファーが減少していけば、当然ゴルフ場の経営は厳しくなります。総務省による4月の概算の日本の人口推計値は1億2519万人で、前年同月に比べ67万人減少(▲0.53%)しています。偶然だとは思いますが、ゴルフ場の減少比率とほぼ同率となっているのです。

東西の“ゴルフ場銀座”がワンツーフィニッシュ

 ちなみに、最新データにおける営業中のゴルフ場が多い都道府県ベスト5は、1位・千葉県158コース、2位・兵庫県152コ―ス、3位・北海道144コース、4位・栃木県119コース、5位・茨城県113コースで、最少は島根県の8コースです。

 さらに世界との比較で見てみると、21年英国のR&Aの調査では米国が1万4139コースで世界一となっています。

 長期的に見ると、ゴルフ対象人口が減っていくことは間違いないですが、ゴルフの楽しみに目覚めた人が増えてくれば、月1回だったゴルフが月2回になり、ゴルフ場減少に歯止めがかかるかもしれません。

 ゴルフ業界でもゴルフ活性化のために「始めよう、続けよう、もっとゴルフを」の標語を掲げています。ゴルフをプレーする人が増えている一つの証として、日本ゴルフ場経営者協会が調べている延べゴルフ場利用者数は20年に8234万7000人だったものが、21年は09年以来12年ぶりに9000万人弱まで増えたと見られています。1人当たりのプレー回数が増えているのです。

 総務省が5年ごとに実施する社会基本調査の16年版では、ゴルフ人口は895万人と推計されていました。最新の調査は21年に実施されており、この結果が待たれます。

 皆さんも友人を誘い、ゴルフ場を予約して緑の中で白球を飛ばしてはいかがでしょうか。

嶋崎平人