ゴルフ場の善し悪しを決定するといっても過言ではないのが「コース管理」を担当しているスタッフ。そんな「コース管理」を担当するスタッフに、プレーするうえで絶対にやめて欲しい行為を教えてもらいました。

一番困るのはタバコのポイ捨てをする客

 2020年の後半からゴルフは密を避けて楽しめるスポーツとして注目を集め、新たに始める人や久しぶりに再開する人が増えています。ゴルフ場も多くのお客さんでにぎわっています。

 一方で、ゴルフ場で働く人手は不足しており、スタッフを補充したくても人が集まらない状況が続いているようです。これはゴルフ場に限ったことではなく、高齢化社会に突入した日本全体が陥っている悩みかもしれません。

火のついたままのタバコを灰皿に置いてショット、そのまま忘れるゴルファーが意外と多い

 特にコース管理業務はいわゆる3K(きつい・汚い・危険)の仕事なので若い人がなかなか定着せず、広大な敷地を少人数で管理しているのが実情です。

 それにもかかわらず、コースに損傷を与えるゴルファーがいるので困るという話を聞きました。コース管理担当者の悩みを聞いてみましょう。

「これは実際にあった話ですが、タバコのポイ捨てが原因で風が強い日にティーイングエリアの芝生が燃えてしまい、真っ黒になったことがありました。芝生が元通りになるまで、2カ月くらいかかりました」

「どの組が原因かはだいたい分かったのですが、誰がやったのかまでは分かりませんでしたから責任は追及しませんでしたが、タバコのポイ捨ては絶対にやめてほしいです」

 タバコのポイ捨てに関しては、ゴルフ場だけでなく街中でも歩きタバコが非常に目立つようになりました。なんでこんなに増えたのか喫煙者に聞いたところ、次のような答えが返ってきました。

「新型コロナウイルスの感染拡大以降、喫煙所に人が密集しないように監視員を配置して人数制限するようになったんです。するとタバコを吸うのに5分も10分も待っていられない人たちが喫煙所以外でタバコを吸うようになりました。歩きタバコの取り締まりも以前ほど厳しくありませんから、喫煙所以外で吸うのが常態化しているのだと思います」

 言われてみれば、コロナ禍で街中に人が並んでいるので何の行列かと思ったら、喫煙所の入場待ちだったことがあります。

「イライラしているからタバコを吸いたいのに、これだけ待たされたら余計にイライラするだろうな」と感じましたが、だからと言って喫煙所以外でタバコを吸っていい理由にはなりません。

 ゴルフ場も灰皿のあるところ以外での喫煙を禁止している施設がほとんどですから、愛煙家の皆さんは喫煙マナー遵守と火の始末はしっかりと行なってほしいです。

2番目に困るのはグリーン上でスパイクを引きずる客

 2番目に困るのは、グリーン上でスパイクを引きずってグリーン面を損傷する客だと言います。

「これはビギナーの方がグリーン上のマナーを知らずに行なっているパターンが多いのですが、復旧に時間がかかるので困ります」

 初心者はグリーン周りのアプローチミスで行ったり来たりすることが多く、パットも大オーバーや大ショートすることがあります。慌ててプレーしてグリーン上を走ったり、不自然な歩き方をしたりした際にスパイクで引っかき傷をつけてしまうようです。

 また、ゴルフのソフトスパイクではなく野球のスパイクやサッカーのスパイクでプレーしてグリーン面に傷をつけた事例も聞いたことがあります。

 グリーン上はコース内で最もデリケートな場所ですから、大事に扱ってほしいところです。

3番目に困るのは砂だらけのシューズでグリーンに上がる客

 3番目に困るのもグリーンに関することで、バンカーショットを終えてグリーンに上がる際、シューズの裏についた砂をしっかり落としてほしいとのことでした。

 プロゴルフのトーナメント中継で、バンカーショットを終えた選手がウェッジのヘッドでシューズの裏をたたいて砂を落としているシーンを見かけることがあります。あれと同じことをすればいいわけです。

 いずれも難しいことではありません。コースをあるがままの状態で次の組にバトンタッチすればいいだけの話です。コースを大事に扱うゴルファーが増えれば、良好なコンディションでプレーできる可能性が高まります。

保井友秀