2014年の創業から全く妥協を許さないクラブ作りで多くのファンを獲得してきた「PXG」。近年は幅広いゴルファー向けのラインアップも充実。そこで、一番ビギナー向けにリリースされた「0211 Z」をゴルフイラストレーターの野村タケオさんが試打してくれました。

ドライバーはミスヒットに強く安定感抜群

 みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

「PXG」というクラブメーカーをご存じの方も多いと思いますが、どんなイメージをお持ちでしょうか? やはり高価なクラブというイメージでしょうかね。

ヘッドカバーに「PXG」とあるだけで、同伴競技者には自慢できる!?

 確かに最初はかなり高いクラブしかなく、なかなか一般のゴルファーが買えるものではなかったのですが、最近はお手頃な価格のシリーズも出ているんですよ。

 そんなPXGから初心者やスイングスピードが遅めのゴルファー向けのシリーズ「0211 Z」というのが発売されました(10本セット:26万6200円)。このクラブを使うと、とにかくゴルフが簡単になり、初心者や頻繁にゴルフをしない人でも、まるで熟練ゴルファーのようにプレーできるようになるといいます。

 一体どんなクラブなのでしょうか? コースに持ち込んで打ってみました!

「0211 Z」シリーズ、まずはドライバーから。クラウン部分が特徴的な形状になっていますが、ヘッドの形状自体は不自然に後ろに長かったりせず、構えやすいです。

 シャフトが44インチと短めなためか、とても振りやすい。バランスも軽めに設定されているようで、とても気持ちよくフィニッシュまで振り抜けます。

 打ってみると、カコーンという少し特徴的な音とともに超高弾道の球が出ました。ロフトが16度になっているようで、本当に簡単に球が上がります。もともと球が高い僕だと上がりすぎる感じですね。

特徴的なクラウンですが、形状的には悪くなく構えやすい

 そして曲がりにくい。多少のミスヒットでも左右のブレが本当に少ない。そもそも短めで振りやすいから芯に当たる確率は高いんだけど、少しズレてもこれなら安心です。

 シャフトは自然なしなりですが、そんなに“ふにゃふにゃ”ではないですね。確かに、このドライバーなら初心者やヘッドスピード遅めの人でも結果が出そうです。めちゃ飛ぶドライバーではないと思いますが、安定感抜群のクラブですね。

フェアウェイウッドは上がりやすく直進性が高い

 そしてフェアウェイウッド。これもドライバーと同じようなクラウン形状。シャロー目のヘッドは構えても安心感があるし、打ってみると球が簡単に上がります。

 捕まりもいい。打音はドライバーと少し似た音。地面から打つことを考えると、とても楽に打てるクラブに仕上がっています。

フェアウェイウッドもクラウンはドライバーと同じような形状。ボールはとても上がりやすい

 次がハイブリッド。これまたドライバーやフェアウェイウッドと同じようなクラウン形状になっています。これも簡単に球が上がるのですが、直進性も高く、少し球をコントロールすることもできそう。

 このヘッドは優しさもありますが、初心者だけでなく、中級者の要望にも十分応えてくれる仕上がりだと思いました。

特徴的な形状のアイアンだが、構えると違和感はない

 そしてアイアンですが、これが非常に特徴的! ハイブリッドアイアンという名前なのですが、その名の通りまるでハイブリッドクラブのような形状。普通のアイアンヘッドの後ろに黒いパーツがひっついているような感じですね。

アイアンは構えてみると、フェースの後ろに黒いパーツが見えます。しかし、トップブレードとは色も素材も違うので、意外と気にならない

 構えてみると、ボテッとした形状ながら、トップブレードやフェース面はシルバーで後ろの出っ張り部分だけが黒くなっているので、意外に気にならずに構えられます。ヘッドは大きめなので安心感ありますね。

 実際に打ってみると、これまた恐ろしく簡単に高弾道になりますね。直進性も高く、打点が少しズレても飛距離こそほんの少し落ちますが、方向性はほぼ狂わない。

 ソールがかなり広く作られているので、よほどリーディングエッジが刺さるような打ち方さえしなければ滑ってくれるので、大きなミスにはなりません。これはどの番手も同じですね。

 中空構造なんだけど、打音は意外と低めで悪くなかったです。ただSWはけっこうな金属音がしました。なんでだろ? そのSWもソールが滑ってくれるおかげでアプローチでのチャックリミスがでにくくなってますね。バンカーでもよほどのカチカチな砂でない限り活躍してくれそうです。

 このアイアンならボールが上がらないという不安がないので、とても気楽にショットができそう。

 ボールをコントロールするようなことはなかなか難しいクラブなので、そういうことがしたい人には向きませんが、優しくシンプルにゴルフを楽しみたい人にはとてもいいクラブだと思います。

左からピッチングウェッジ、8番、6番

 こういう中空のハイブリッド系アイアンっていうのは、今までもありましたが、やはりPXGなのでカラーリングやデザインのカッコ良く作っているな〜と思いました。

 今回PXGの「0211 Z」シリーズを使ってラウンドしてみましたが、とにかくすべてのクラブが楽に球が上がるように作られていることを感じました。そして曲がり幅も少ないです。

 こういうクラブを好まない人もいると思いますが、たまに行くゴルフをストレスなく楽しみたい人には最適なんじゃないでしょうか。しかも、いかにも優しい初心者向けのクラブという感じではなく、こだわりを感じられるとこが良いと思いました。

野村 タケオ