ドライバーに比べると、3番ウッドや5番ウッドの方がスライスはしにくいです。なんとなく、頭で理解しているゴルファーは多いかもしれませんが、では、なぜドライバーに比べると3番ウッドや5番ウッドの方がスライスしづらいのでしょうか。

ショットの難易度はクラブの長さに比例

 ゴルフを始めたばかりの初心者ゴルファーの中には、アイアンはそこそこ真っすぐ打つことができるが、ドライバーでは特大のスライスが出てしまう、という人は少なくないです。

ティーショットをミスして落ち込むゴルファーも多いはず… 写真:AC

 一般的にゴルフクラブは、長くなるほどミートすることが難しいとされています。もちろん、番手によってロフト角が変化することも、方向性や高さ、球質に影響しますが、打ちやすさはクラブの長さに一番影響を受けます。従って、一番長いドライバーは最も難易度が高いと言えるのです。

 そのため、絶対にミスをしたくないという場面では、ドライバーではなく、あえて3番ウッドや5番ウッドでティーショットを打つという人もいます。ドライバーに比べれば、3番ウッドや5番ウッドの方が、スライス幅は狭くなりますし、クラブも短いので、ミスショットの確率を減らすことができます。  では、なぜ、3番ウッドや5番ウッドの方が、ドライバーよりもスライス幅が狭くなるのでしょうか。なんとなく、そのような認識を持っているゴルファーは多いものの、具体的に説明できる人は少ないかもしれません。

 レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。

「結論から言うと『クラブの長さ』が関係しています。クラブが短い方が、スライス幅は狭くなるのです。例えば、野球のバットを長く持つと右打ちの場合、3塁線に引っ張りづらく、1塁線に流しやすいですよね。そして短く持てば、3塁線に引っ張りやすく(ボールを捕まえやすい)なるはずです。ゴルフクラブも同じで、長ければ球を捕まえづらくスライスしやすくなる、ということです」

「また、ロフトが立っているほど、サイドスピンがかかりやすくなります。ロフトの観点から見ても、ロフトの寝ている、3番ウッドや5番ウッドの方が曲がりにくく、ロフトが立っているドライバーは曲がりやすいです」

 つまり、クラブの長さに比例してショットの難易度が上がることはもちろん、右にボールが出やすい(スライス)仕組みになっています。

クラブを短く持つのもアリ

 そのため、ドライバーでミスショットが多い人は、あえてクラブを短く持つことで難易度を下げることができると、関氏は話します。

「それでも、ドライバーを使用したい人は、自分が何番ウッドまでしっかりと当たるのか把握したうえで、短く持つことが大切です。3番ウッドは当たらない、でも5番ウッドならそれなりに打てるという人は、5番ウッドの長さでドライバーを振れば、ミスショットの確率を減らすことができます」

 このように、アイアンやウッド、ユーティリティーを含め、一般的にクラブの難易度には「クラブの長さ」が大きく関係しています。ドライバーよりも、3番ウッドや5番ウッドの方が、スライスしづらいのも、クラブの長さが影響しています。

 この原理を理解したうえで、ドライバーやウッドなど長いクラブが苦手だという人は、あえて自分が無理なく打てる長さまで、短く持つことでミスショットを減らすことができるでしょう。

ピーコックブルー