ミスショットの多い初心者ゴルファーが遭遇しがちな「林からのショット」。どのようなクラブで打つのが適切でしょうか?

林の中からは低い球を打つことが定石

 ゴルフというスポーツは、必ずしも平らなフェアウェイからボールをショットできるというわけではありません。

林の中からでもグリーンを狙いたいけど… 写真:AC

 初心者ゴルファーであれば、ティーショットで左右にボールを曲げてラフに着弾することは日常茶飯事でしょうし、林の中に打ってしまい、木々が生い茂るライ(ボールの置かれた状況)が悪い場所からショットを打たなければならないこともあります。

 しかし、障害物が多く地面の状態が悪い林からのショットは、いつもと同じようにスイングすると、さらなるミスを誘発してしまう危険性があります。では、林から脱出するためには、どのようなクラブで打つのが最適なのでしょうか。

 レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。

「林から脱出する際に、一番ミスにつながるのは『球が上がる』ことです。林の中は頭上が木々に覆われているため、球を上げてしまうと枝葉にボールが当たってしまい、うまく抜け出せません」

 低い球を打つためには、ある“3つの意識”が大切だと三浦氏は言います。

「まずは低い打球を打つことが大切なので、普段ならサンドウェッジで打つような距離であっても、7番や8番アイアンのような球が上がりづらいクラブを使用します。ただし、普通に打つと飛びすぎてしまうので『クラブを短く持つ』『ボールの近くに立ってスタンスを狭くする』『ハーフショットで打つ』の3つを意識すれば、球は上がりません。フックすることもなく、ボールは低く出てスライスするはずです」

「また、球が上がるためには、ある程度の加速によってインパクトゾーンが長くなり、ロフトが立ってボールに当たる必要があります。先ほど挙げた3つの要素を意識すれば、おのずと体の可動範囲は狭くなり、ボールを押して打ち出すのではなく、はじくようなイメージになるので、球は上がりづらくなります」

 このように、林の中は頭上が木々で覆われているほか、十分なスイングスペースが取れない可能性があるため、なるべく低い球を打つことが定石となります。

 クラブに関しては、なるべく長いクラブ(番手の大きい)を選択し、普段よりもボールの近くにスタンスを狭くしてアドレスを取り、ハーフショットで打つことで、必然的に低い球を打ち出すことが可能となるでしょう。

 ただし、真っすぐな球というよりは、スライス気味に飛んでいくことが大半なので、それを考慮した上でターゲットを定める必要があります。

林から脱出して次のショットにつなげることが大切

 林の中からの脱出は、強引にグリーンを狙って打つのではなく、脱出して次のショットにつなげることが大切です。プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手が、世界的な地位を築けたのは「林からのリカバリーショットがうまかったから」のも理由の一つと指摘する識者もいます。

 特に初心者ゴルファーの場合は、当然ながらミスショットも多いので、いかにリカバリーができるかが重要です。

 林の中からのショットはもちろん、バンカーやラフ、傾斜からのショットにも遭遇する機会は多くなるので、どのシチュエーションでも一定のショットが打てるようになれば、スコアを大幅に縮めることができるでしょう。

ピーコックブルー