ゴルフ好きなら、特に用がなくても入りたくなるのが「ゴルフショップ」。しかし、最近ゴルフを始めたビギナーや女性ゴルファーにとっては、まだまだ敷居が高いと感じる人も多いようです。

女性が1人でゴルフショップに入るのは勇気がいる

 先日、妻のゴルフクラブ購入に付き添う機会がありました。そのときの妻の心境が最近ゴルフを始めた人や再開した人に共感を得られるのではないかと思い、記してみます。

 妻は2009年ごろから2012年ごろまでゴルフスクールに通っていた経験があり、自分のゴルフクラブ(ハーフセット)も所有していました。

経験者なら当たり前にしている店員との会話も、ビギナーにはストレスになっている可能性も!? 写真:AC

 しかし2013年に第一子を出産してから家の中に育児用品や子どものおもちゃがどんどん増え、キャディバッグの置き場所がなくなったのでドライバーとパターとクラブケースだけを残し、それ以外のクラブとキャディバッグを処分しました。その後、2016年に第二子を出産したため、ゴルフを再開するタイミングがありませんでした。

 ところが2022年に入ってから「今年はゴルフを再開する」と力強く宣言しました。2020年の新型コロナウイルス流行を機にゴルフブームが起こり、新しくゴルフを始める人やゴルフを再開する人が増えているというニュースを目にして、自分もその波に乗りたいと思ったようです。

 ゴルフを再開するのに何が必要かと言えばゴルフクラブです。昨今はレンタルクラブも増えていますが、妻はゴルフクラブを所有したい意識が強く、新しいセットを購入することを切望していました。

 そして妻が筆者に依頼したのは「ゴルフショップに行くときは一緒についてきてほしい」ということでした。理由は2つ。「ゴルフショップに1人で入るのは勇気がいる」と「ゴルフショップの店員さんの説明がよく分からない」です。その気持ちはよく分かるので、付き添うことにしました。

店員との何気ないやりとりを苦手と感じるビギナーは多い

 ゴルフショップに行く際、面白かったのは、自宅から最寄りのゴルフショップ(車で約5分)ではなく、少し離れたゴルフショップ(車で約10分)で購入したいと言ったことです。その理由は「お店の見た目がキレイだから」です。

 今回初めて店内に入ったのですが、外観がキレイなので、内観もキレイです。ゴルフショップに行き慣れていない女性はこちらのほうが居心地がよいだろうと感じました。

 店員さんに「妻が10年ぶりにゴルフを再開するんですけど、おすすめのセットはありますか?」と聞いたところ、先方からの提案は3パターンでした。

1・あまり有名ではないブランド(3社)の7本セット(4万円前後)2・国産ブランド(2社)の8本セット(7万円前後)3・外資系ブランド(2社)の11本セット(10万円前後)

 7本セットはドライバー、5番ウッド、7番アイアン、9番アイアン、ピッチングウェッジ、サンドウェッジ、パターというラインナップでした。

 8本セットはこれにユーティリティークラブが1本追加。11本セットは8番アイアン、6番アイアン、ユーティリティークラブ、3番ウッドの4本が追加です。

「11本セットを購入した場合、あとから3本追加してフルセットにすることはできますか」と聞いたところ、「そのような想定はしていません」とのこと。

 その後、店員さんと「試打はできますか?」「試打はできません」「シャフトは選べますか?」「外資系ブランドであればAとLのどちらかを選べます」「AとLはどちらが硬いのですか?」「Aのほうが硬いです」「じゃあ、Aは力のある女性向けで、一般的な女性はLですか?」「そうです」「彼女はLでよさそうですか?」「Lでよいと思います」というやりとりをしたのですが、こういう会話が妻は苦手なようです。

 店員さんと話した結果、「将来的にフルセットを購入する可能性があるので、現時点では7本セットか8本セットのどちらかでいいと思う。アイアンはボールが上がらなくて苦労するケースがあるからユーティリティークラブが入っている8本セットのほうがオススメ」という結論になりました。

 経験者であれば意識しないでできる店員さんとの会話のキャッチボールも、ビギナーや女性ゴルファーにはストレスになっているのだと分かりました。

 そして最終的な決め手になったのはキャディバッグの色です。7本セットはピンク1択でしたが、8本セットはピンクとブルーの2種類から選べました。妻はピンクが苦手なのでブルーを選ぶだろうと予想していたら、予想どおりブルーを選びました。女性全員がピンク好きとは限らないのです。

 その後、一緒に練習に行ったのですが、自分好みのゴルフクラブが購入できたことがうれしかったらしく、目をキラキラさせながら練習していました。

保井友秀