アース・モンダミンカップを制した木村彩子。プロ初優勝を遂げたクラブセッティングにはユニークないきさつがありました。

契約前からキャロウェイのクラブを愛用

 女子ツアー最高額となる優勝賞金5400万円をかけたアース・モンダミンカップ。この試合で優勝した木村彩子のクラブセッティングにはユニークないきさつがありました。

6年前の「APEX」アイアンを中古ショップで購入して使う木村彩子 写真:Getty Images

 今シーズンからキャロウェイゴルフと契約した木村彩子はドライバーには「エピックスピード」、5番ウッドには「ローグST◆◆◆(トリプルダイヤモンド)」など他のキャロウェイ契約選手らしいクラブを使っています。

 その中で注目したいのはアイアンの「APEX」です。これは2016年のモデルであり、メーカーにも在庫がなかったそうです。このアイアンについて木村はこう語っています。

「ずっと2016年モデルのアイアンを使っているのですが、キャロウェイさんにもヘッド自体はもうないと言われてしまって。だから、ゴルフパートナーで新品で出ていたヘッドを購入してシャフトだけつけてもらいました」

 16年モデルの「APEX」アイアンは、キャロウェイが初めてフォージドボディに360度カップフェースを採用したモデル。打感の良さ、寛容性、飛距離性能を高いレベルで融合しています。世界で最も権威あるクラブ格付け企画と目される米ゴルフダイジェスト誌の「HOT LIST」でも高く評価された名器です。

 ちなみに木村彩子はゴルフパートナーでアルバイトをしていた経験があるそうです。

「18歳のときに1回目のプロテストに落ちて、自分なりにすごく一所懸命にやっていたので、ゴルフはやめたくないと思っていて、それでも何もせずに家でダラダラしていたのですが、母親から『自分で好きなものを買えるくらいのお金は稼ぎなさい』と言われて、ゴルフパートナーの八重洲北口店で働いていました」

ユーティリティーはキャロウェイとピンの混成

 15年に2度目のプロテストに合格した木村は、今季キャロウェイと契約する前から同社のクラブを愛用していました。ウッド系は「エピックスピード」の前が「エピック フラッシュ サブゼロ」、アイアンもキャロウェイで、パターもずっと「オデッセイシリーズ」でした。

 優勝した試合で最も貢献したクラブを聞かれた木村は「飛距離的にはユーティリティーが結構大事になってくるホールが多かったので、5番、4番、3番のユーティリティーです」と答えました。

 そのユーティリティーはちょっと変わった組み合わせになっています。3番は「APEX UW」ですが、4番と5番はピンの「G425」。特にロフト22度の4番ユーティリティーに関しては「G425」の前は「G400」を使っていて、ピンのクラブが気に入っているようです。

 キャロウェイ契約になったことで変わったのはボールです。昨年までタイトリストの「プロV1x」を使っていましたが、今シーズンは2022年モデルの「クロムソフトX」を使っています。

 このボールはキャロウェイが3D X線技術を導入してボールの品質管理を徹底しており、今シーズンも日米ツアーで多くの選手が使っています。昨シーズンまでもクラブはキャロウェイでしたが、ボールをキャロウェイに変更したことで、さらにクラブとボールの相性が良くなったのかもしれません。

木村彩子の最新セッティング

ドライバー エピックスピード(ロフト/9度 シャフト/スピーダーエボ7)FW     エピックスピード 3W+(ロフト/13.5度 シャフト/スピーダーエボ7)FW     ローグST◆◆◆ 5W(ロフト/18度 シャフト/スピーダーエボ7)UT     APEX UW 3U(ロフト/19度 シャフト/スピーダーエボ7)UT     G425 4U&5U(ロフト/22度、25度 シャフト/MCH 60S)アイアン  APEX 2016(6I-PW シャフト/N.S.PRO750GH)ウェッジ  ジョーズ フォージド(52度)ウェッジ  オノフフォージド(58度)パター   オデッセイ メタルX ミルド ♯2(シャフト/ストロークLAB)ボール   クロムソフトX

野中真一