ゴルフショップに売っている“鉛”ウエートシート。クラブにこだわりがあるや上級者が貼っているイメージが強いですが、そのままの状態に比べてどんな効果があるのか?  “鉛” ウエートシートの活用法や機能性など、インドアゴルフレンジKz亀戸店・筒康博ヘッドコーチに解説してもらいました。

鉛ウエートでクラブへの信頼感が増す!?

 “鉛”がウエートシートとしてクラブの重量調整に使われているのは、比重が重く柔らかいので簡単にカットできるうえ、価格もお手頃だからです。

“鉛”ウェイトシートによる重量調整は、お手軽かつ安価な高コスパ

 ちょっとした重量調整の際に、貼ったり剥がしたりを気軽にできます。ゴルフショップで売られているものは、両面テープが貼られているのでみなさんも使ったことがあるのではないでしょうか。

 一方で、このテープ「見た目が悪くなるから嫌い」と言う人や「こんなに小さな重りで何が変わるの?」と思っている人も多いはずです。

 素材の話はこのくらいにしておいて、そもそも数グラムの違いがゴルファーに影響を与えるのか? と言う疑問。先に答えを言ってしまうと、「貼ること自体」に効果があります。

 例えば、ヘッドのどこかに貼る事で視覚的に「重さを意識」する事になり、スイング中にヘッドの存在感を感じやすくなります。「物理的な効果は?」と言うと、クラブの総重量やバランスが変わることで安心感が生まれ、クラブに対する信頼感が増す事になります。

性能よりも「安心感やフィーリング」という感覚的な違いが大切

「性能軸の効果はないのか?」の疑問のもお答えします。

 例えば、パターヘッドのソール一面に何十グラムもの“鉛”を貼れば確実にヘッド重量がアップし、ストローク中のフィーリングが変わります。しかし、1〜2グラムの“鉛”シートを貼っただけで、重心位置が移動したりヘッドのつかまり具合が変わるか? と言われれば「その人の気分や感覚の影響」の方が大きいと言わざるを得ません。

パターやウェッジなど、重さがデメリットにならない番手で最初は試してみよう

 こんな逸話がたくさんあります。ツアーサービスでプロのクラブに“鉛” ウエートを追加するよう指示され「うっかり忘れ」たり「敢えて調整せず」に渡したところ、「ちょうど良くなった」との声が返ってきた……。都市伝説的な話ですが、1〜2グラムくらいのウエート違いはゴルフがうまい人たちでも「ほとんど分からない」のが事実です。

 なぜ調整するのか? と言うと、「クラブをきちんと調整した安心感」「フィーリング&感覚」の向上が主な目的。ここが“鉛” ウエート調整を必ずする人としない人の考え方の違いになるのです。

アマチュアゴルファーには“鉛” ウエートは有効

 日本には四季があるにも関わらず、大きな寒暖差の中で一般ゴルファーのほとんどが一年中同じクラブでプレーします。

 当然ゴルフ場も違えばグリーンのコンディションも様々。均一なコンディションで試合を行うプロでも、季節や調子によってクラブの重量調整を行なっているのですから、一般ゴルファーだってその日の気分でちょっと重くしたくなるのも当然の事でしょう。

 例えば、パターやウェッジ。なんとなくヘッドの重さを感じない時には、ヘッドにウエートを「たっぷり」貼って、リズムやタイミングを取りやすくするのは大いにアリです。

 また、久しぶりのラウンドで力が入ってドライバーが軽く感じているなら、グリップの下やヘッドにウエートを追加することで早打ちが軽減できる「イメージが出る」ならやってみるべきでしょう。

 クラブの性能に大きな影響を与える訳ではないですし急に「飛ぶ」みたいな魔法は起きませんが、フィーリング&振り心地が快適になる安心効果は十分にあると思います。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。

猿場トール