練習場で毎回「テーマ」を決めて練習しているアマチュアゴルファーは、ほとんどいないかもしれません。レッスンプロの三浦辰施氏は「テーマ」を決めることが効率的な練習につながると話します。

テーマを決めることが練習の質を向上させる

 ゴルフ練習場は周囲が高いネットで囲まれていて、初心者ゴルファーであっても気軽に安心してボールを打つことができます。練習場の多くでは、スクールが併設されているところもあり、料金を支払えばレッスンプロにスイングの基礎を教えてもらうこともできます。

短いクラブから順番に打つのは正しい練習法? 写真:AC

 ゴルフを始めたばかりの初心者ゴルファーであれば、まずコースデビューを目指して練習することでしょう。

 なるべく早くコースデビューをするためには、効率的かつ効果的な練習が必要になってきますが、どのような練習をすれば良いのか分からない初心者ゴルファーも多いかもしれません。

 なんとなく、短いクラブから順に練習していく人が大半だと思いますが、どのように練習していくのが効率的、かつ効果的と言えるのでしょうか。

 レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。

「まず、その日の練習テーマを決めることが重要で『アプローチの練習』をするのか『ショットの練習』にするのかを決めておくと、より効果的に練習をすることができます。その日のテーマを決めずに、なんとなく練習してしまうと、流れ作業のような練習になりやすく、特定のショットを強化するような練習にはなりません」

「例えば、テーマを『アプローチの練習』にするなら、ウェッジを数本、練習場に持って行き、さまざまな距離をひたすら打ち分ける練習をすると良いです。30〜40ヤードの距離のアプローチは、変に力を抜いて大ミスしたり、ダフったりして、アマチュアゴルファーがスコアを落とす大きな原因の一つです。フルショットの練習と合わせて、30〜40ヤードの距離の練習もしておくと、ラウンドで役立つでしょう」

 また、ショットの練習時は「距離感」を意識することが重要と三浦氏は言います。

「一方、テーマを『ショットの練習』にするならば、私の場合は、6番アイアンなどの長いクラブで素振りをしてウォーミングアップをした後、9番アイアンのスリークオーターくらいから徐々に打ち始めていき、フルショットで距離を出す練習をしてから、大きい番手に変えていきます」

「ショットの練習では、距離感を意識することが大切です。ラウンドでは使用するボールが異なるので、正確な距離感は分かりづらいかもしれませんが『どの番手でどのくらいの力加減で打つと、どこまで飛ぶのか』という感覚を身に付けるために、練習で心がけると良いでしょう」

 このように、その日の練習テーマを明確に決めておくと、練習の質が上がり、特定のショットを強化することにつながります。アマチュアゴルファーの場合は、なんとなく短い番手からドライバーまでをフルショットで打つ練習をして、流れ作業のように終わってしまうという人も多いかもしれません。

練習に飽きないための工夫やメリハリも必要

 さらに三浦氏は「『アプローチの練習』は非常に大切ですが、『ショット練習』に比べると少し退屈に感じてしまう人もいるかもしれないので、ひと通りアプローチ練習ができたと感じた場合は、他の番手で練習しても良いと思います。また、ショット練習の最後はドライバーを振り回して終わるよりも、アイアンショットでクールダウンをしながら、その日の練習を振り返るようにすると、気持ち良く練習が終われると思います」と話します。

 テーマを決めて1つのことに集中して取り組むことは大事ですが、長続きしなくては意味がないので、飽きないための工夫や納得して練習を終えるためのメリハリも必要ということでしょう。

「仕事が忙しくて時間が取れない」「近くに練習場がなくて気軽に行けない」など、練習になかなか時間を割けない人は、上述の効率的な練習方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。

ピーコックブルー