使っているクラブのグリップがすり減って交換が必要になった時、初めていろいろな太さがあることに気づいた人も多いでしょう。グリップの太さは、スイングや打球にどのように影響するのでしょうか? レッスンプロの関浩太郎氏にお話をうかがいました。

手の大きさはもちろん打ちたい球でも最適な太さは番う

 ゴルフクラブには、「シャフト」というグリップとヘッドをつなぐ棒状の部分があります。シャフトはスイング時にしなりを使ってボールを飛ばすことに加えて、硬さや重さによってスイングを安定させたり、方向のバラつきを抑えたりする効果があります。そのため、自分に合った最適なシャフトを選択することが大切になってきます。

吊るしのクラブに装着されているのは一般的な「60サイズ」

 さらに、「グリップの太さ」も選択することができます。しかし、グリップの太さが打球やスイングにどのような影響を与えるのか分からないというアマチュアゴルファーも多いでしょう。では、どのように選ぶのが良いのでしょうか? レッスンプロの関浩太郎氏は以下のように話します。

「まず、極端に手が大きい人は太いグリップ、極端に手が小さい人は、細いグリップを使用したほうがいいです。一般的な手の大きさであれば、飛距離を重視するのか、方向性を重視するのかで決めると良いでしょう」

「飛距離を重視したい場合は、細いグリップがオススメです。細いグリップをフィンガーグリップで握ると、スナップが効くぶんヘッドが走るので、ヘッドスピードが上がり飛距離が伸びやすいです。フィンガーグリップとは、ゴルフクラブの握り方の一種で、指で握り込む持ち方を指します。そのため、手のひらには軽く触れる程度になります。飛距離が伸びる反面、手首のスナップを使うので、フェース面の開閉が激しくなり、方向性がブレやすいというデメリットもあります」

「一方、方向性を重視したい場合は、太いグリップがオススメです。方向性を安定させたい場合は、ヘッドを走らせないほうがいいので、手首が折れづらいパームグリップで握ると良いです。パームグリップとは、指で握るフィンガーグリップとは異なり、手のひらでグリップを握る方法を指します。手首のスナップが効きづらいので、方向性が安定するぶん飛距離が出づらいことが特徴です」

「フィンガーグリップは細いグリップのほうが握りやすく、パームグリップは太いグリップのほうが握りやすいです」

 このように、自身が飛距離を重視するのか、方向性を重視するのかによって、グリップの選択肢が変わってきます。

最初は一般的な「60サイズ」を選ぶのが良い

 しかし、これからゴルフを始める人や初心者ゴルファーは、まず一般的な「60サイズ」を選ぶのが無難だと関氏は話します。

「やはり、細いグリップ、太いグリップには、メリット、デメリットが存在するので、一般的な60サイズでオーソドックスなスイングを身につけるのが良いです。手首を使うと方向性が安定しないからといって、初めから手首を使わないようにすると、本当に飛距離の出ないゴルファーになってしまうからです」

「ある程度、基礎が身に付いてからスイングタイプによって決めたり、フルセットすべてのグリップを統一するのではなく、番手別に変えたりするのもオススメです。ドライバーは飛距離を重視したいから細いグリップ。フェアウェイウッドは方向性を重視したいから太いグリップなど、目的に合わせて変えてみるのも良いでしょう」

 グリップの太さには、M58、M60、M62の3サイズがあり、M60が一般的なサイズになります。Mはメンズを表しており、Lはレディースを表しています。注意すべき点は、数字が小さいほうが太いグリップだということです。数字は内径を示しているので、シャフトに装着した際に小さい数字のほうがグリップは太く仕上がります。 

 クラブヘッドやシャフト以外にも、ゴルフグリップはスイングや打球に大きな影響を与えています。新しくクラブを購入する際やグリップ交換をする際には、グリップの太さも意識してみると良いかもしれません。

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