楽天スーパーレディース3日目、勝みなみが8バーディー、ノーボギーの64をマーク。通算21アンダーまでスコアを伸ばし、2位以下に9打差をつけて単独首位をキープした。初日から3日間ノーボギーを続けているが、最終日もそれを続けて自身初のノーボギー優勝を目指す。

最終日も攻めのゴルフを貫くつもりの勝みなみ

◆国内女子プロゴルフ<楽天スーパーレディース 7月28日〜31日 東急グランドオークゴルフクラブ (兵庫県) 6616ヤード・パー72>

 スタート前に同組でラウンドする予定だった安田佑香が熱中症で棄権したため、急きょ稲見萌寧との2サムでのラウンドになった勝みなみ。しかし、自分のリズムを最後まで崩すことなく、この日のベストスコアとなる64をマーク。通算21アンダーまでスコアを伸ばし、2位以下に9打差をつける完全な一人旅となった。

 そのゴルフを同組の稲見はあきれた表情で語る。「ただでさえ(ドライバーショットが)飛ぶのに曲がらないんですからね。さらにウェッジの精度がいいからOKバーディーにつくじゃないですか。パットも入る。そりゃあブッチ切りますよね」

記録は気にせず最終日も攻めに徹するという勝みなみ 写真:Getty Images
記録は気にせず最終日も攻めに徹するという勝みなみ 写真:Getty Images

 確かに、この日見せた勝のゴルフはすさまじかった。2番パー4で2打目を40センチにつけて1つ目のバーディーを奪うと、4番パー5は2オン2パットのバーディー、5番パー4では2打目を60センチにつけてバーディー、7番パー5は3メートルを沈める。

 圧巻だったのは、8番パー3だ。ピンまで170ヤードを7番アイアンで打つと、あわやホールインワンかと思うピン右10センチにつけるスーパーショットを見せた。気がつけば前半だけで6個奪い、後半さらに2個のバーディーを追加した。

「ここまでのゴルフは100点ですね。ボギーになりそうなところをパーでしのぎ、粘りのゴルフと攻めのゴルフでバーディーをたくさん取れていますし、楽しく回れています」と笑顔を見せる。

 勝によれば、ショットがよくなった理由はスイング改造にあるという。元々オープンスタンスでインサイドアウトのスイングをしていたが、高1のときにスクエアスタンスに変えることを決意。

 しかし、思うようなボールを打てなかったことが少なくなかった。ミスしそうなときは無理やり手で操作して曲がる幅を抑えていたが、トレーニングによってスイングスピードがアップ。小手先では制御し切れず、以前のオープンスタンスとインサイドアウトのスイングに戻すことを決意。そのショットの手応えを今年の6月ぐらいから感じ始めていたという。

「おかげで今は自分のイメージどおりにボールを打てています」と勝。たとえミスをしても原因がすぐに判明するため、修正も簡単にできるようになった。それに伴い、スタート前の練習でショットにかける時間も短縮。ほかの選手がスタートの1時間ぐらい前からドライビングレンジにくるところを勝は40分前に来ていた。

 そのぶん、アプローチやパッティングなどに時間が増え、ショートゲームの精度も上がっている。最終18番パー5では2打目をグリーン右手前のラフに打ち込んだが、ピンまで残り29ヤードの距離をしっかりと1メートルに寄せ、バーディーを奪った。「そこが自分でも一番成長したところだと思います」と語る。

 54ホールを終えた時点でノーボギーのゴルフだが、残り18ホールでもボギーを打ちそうな雰囲気は一切ない。また、4日間の最多アンダー記録は24アンダーだがそこにこだわるつもりもない。当然、優勝に対するプレッシャーも垣間見えず、「最終日も守りに入らず、攻めるゴルフをするだけです」と、あくまでも自分のゴルフスタイルを貫きとおすつもりだ。

勝 みなみ(かつ・みなみ)

1998年7月1日生まれ、鹿児島県出身。渋野日向子、畑岡奈紗、原英莉花らツアーを席巻してる「黄金世代」の一人。2014年の「KKT杯バンテリンレディス」で、アマチュアながらJLPGAツアー史上最年少優勝(15歳293日)を達成し注目を集める。2017年のプロ入り後、翌年の「大王製紙エリエールレディスオープン」でプロ初優勝。以来、ツアー通算6勝。明治安田生命所属。

山西英希