今や多くのゴルファーが所有している距離測定器。様々なメーカーや価格帯のモデルがあるが、初心者や女性ゴルファーには「距離を測っている時間がない」や「距離が分かっても打てないから」と敬遠している人も。ビギナーや女性ゴルファーは距離測定器が不要なのでしょうか?

ビギナーや女性ゴルファーにとって重要なのは「時間」

 ビギナーから競技ゴルファーまで幅広く人気のインドアゴルフレンジKz亀戸店・筒康博ヘッドコーチは、「まずビギナーや女性ゴルファーにとって、ラウンドでは自分のプレー時間に余裕があるかどうか? が重要な問題です」と話します。

 セルフプレーによるラウンドが主流の現在、同伴プレーヤーがアドバイスしてくれるプライベートラウンドなら良いですが、会社付き合いやコンペなどボールを打つ以外にも様々なセルフジャッジが求められます。

ビギナーや女性ゴルファーはどのように距離測定器を選ぶのがいいのか?
ビギナーや女性ゴルファーはどのように距離測定器を選ぶのがいいのか?

 狙う方向や番手など、特に初めてのゴルフ場はカートに設置されたGPSナビの情報だけが頼りになります。

 ある程度セルフプレーに慣れている人や競技に出ている人は必ず所有している距離測定器ですが、種類や価格も様々です。「安いので十分」の声や「価格が高い方が正確」と言われても、そもそもビギナーや女性ゴルファーが使っても意味がないと言われそう。

 距離測定器が正式に使用OKになった背景には、ゴルファーが知るべき情報かつ「プレーが快適になる」つまりプレーファストの考えから始まったはず。腕前に関係なく使った方がプレーしやすいならぜひ使うべきです。

「見るだけ」だからラクチンなGPS距離測定器

 今回は、もしビギナー&女性ゴルファーだったら、という目線で距離測定器をいくつか紹介します。

 まずは、毎回自分で距離を測定する必要がないGPSタイプの距離測定器。こちらは腕時計タイプのモデルもあり、クラブと一緒に手に持つ必要がないのでオススメ。

GPSタイプの距離計測器は、腕時計タイプが便利。自分の番が来る前に「見るだけ」で残り距離の確認できる
GPSタイプの距離計測器は、腕時計タイプが便利。自分の番が来る前に「見るだけ」で残り距離の確認できる

 ゴルフ場のカートについているナビは、おおよその距離を確認したり池やバンカーなどまでの距離などを確認する「マップ」の役割をしてくれます。

 ただ、実際はショットが常にフェアウェイにある訳ではないので、隣のホールや前が見えない場所からも使える「自分専用のGPS距離測定器」を持っていると、プレー時間に余裕を持つことができます。

実際の距離を知るならレーザー距離測定器

 せっかくティーショットが成功したら、誰だってセカンドショットもうまく打ちたいと思うはず。レーザー距離測定器ならピンまでの実際の距離を知ることができます。

 たくさんのメーカーから種類も価格帯も幅広く出ていますが、ビギナー&女性ゴルファーにオススメしたいのはコンパクトなサイズでベルトに装着できるタイプ、使い勝手を重視して欲しいです。

レーザー距離測定器は、コンパクト&ベルト装着タイプなど機能的かつコスパの高い製品も数多く登場している
レーザー距離測定器は、コンパクト&ベルト装着タイプなど機能的かつコスパの高い製品も数多く登場している

 実はゴルフ場の「忘れ物」ランキングで常に上位に入っているのが「距離測定器」。ベルトに装着するタイプなら、クラブを持っても走ってもスイングしても問題なし。ゴルフ場の忘れ物になることもありません。

「どうせ距離が分かっても打てないじゃん」とネガティブな気持ちにならないで下さい。レーザー距離測定器で測っておけば、使用クラブを決める際に「どちらかと言えば大きめに打つ方が良いかも」や「あの池は○ヤードで超えるからリキまなくてOK」など、コース戦略やショットに臨む心構えにも役立つのです。

 また、スロープレーにならないならばグリーン周りでも距離測定器を使っても良いと思います。例えば、上級者には「見ただけで分かるでしょ!」の25ヤードのアプローチでも、ビギナーは距離感のイメージは湧かないものです。いずれは目測やフィーリングも育てて欲しいですが、距離測定器で実際の距離を把握してから打つ方がプラスに働くはずです。

「なんとなく打っている」よりミスの改善がしやすくなります。周りに迷惑をかけたくないと思っているビギナー&女性ゴルファーのみなさんこそ、自分に順番が来る前に“距離測定器”を使って正確な情報を知っておいて損はありません。必要最低限のクラブをカートから持って行ければ、いつもの練習の成果だって出やすくなります。

「ピッタリ打てないのに距離を測っても」なんて言い出したら、たくさんのクラブを持って走り回るプレースタイルからなかなか抜け出せません。

 スマートなプレーをする人ほど周りには、ゆったりゴルフをしているように見えるはず。移動だけではなく、状況判断&情報収集が早いほど自分が打つ番に「余裕」を持って臨めます。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。

猿場トール