国内女子ツアー「北海道meijiカップ」最終日に、9位タイから出た横峯さくらが、6バーディー、ノーボギーの「66」で回り、通算8アンダーの2位タイでフィニッシュ。2014年の「大王製紙エリエールレディスオープン」以来、8年ぶりの優勝はならなかった。

「とにかく良いラウンドでした」

◆国内女子プロゴルフ<北海道meijiカップ 8月5〜7日 札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)6557ヤード・パー72>

「北海道meijiカップ」の最終日。トップに3打差の9位タイからスタートした横峯さくらが、バーディーラッシュで会場を沸かせた。

通算8アンダーの2位タイでフィニッシュした横峯さくら 写真:Getty Images
通算8アンダーの2位タイでフィニッシュした横峯さくら 写真:Getty Images

 1番パー4で幸先よくバーディー発進すると、3番パー4、4番パー4で連続バーディー。6番パー5、8番パー4ではアプローチをきっちり寄せて、バーディーを奪取。

 後半はパーでしのぎ、16番では8メートルを沈めてバーディー。「66」のビッグスコアをたたき出し、通算8アンダーでホールアウトした。

 首位で並ぶイ・ミニョンとのプレーオフの可能性もあったが、最終18番でバーディーを決め、通算9アンダーとしたイ・ミニョンの優勝が決まった。

 それでも会見場に姿を現した横峯は、すがすがしい表情を見せていた。

「久しぶりのノーボギーでうれしかったです。長いパットも入って、アンダーで回れて久しぶりの『66』。とにかく良いラウンドでした。ドライバーもパットも不安なく振り切れているのが良かった」

 仮に優勝すれば、2014年「大王製紙エリエールレディスオープン」以来、8年ぶりのことだった。昨年2月に、第1子となる桃琉(とうり)くんを出産し、5月には戦線復帰。

 JLPGAツアー通算23勝の横峯は、復帰後の目標について「息子が小学生に上がるくらいまでに永久シード(30勝)を獲ること」と語っていたが、それが決して夢物語ではないことを今大会で証明してみせた。

家族と共に戦う姿

 変わったと感じるのは、横峯が家族と共に必死に戦っていることだ。

 コースメモには息子の写真を張り「ママがんばれ」の吹き出しをつけ、メモを取り出すたびに子どものことを思い出して「それがまた力になる」。そして、夫・森川陽太郎氏のキャディーとしての能力向上も、力になっているという。

「ショットの時も番手も、私一人では決められないです。それに夫のほうがグリーンのラインをしっかり読めるので、すごく頼りになります」

 優勝を逃した悔しさもあったはずだが、横峯は意外にもあっさりとしていた。

「プレーオフになったら頑張りたいと思っていましたが、とにかく一打一打に集中していました。それに今日は優勝争いでもありませんから、次はしっかり優勝争いできるようにしたいです。この試合をきっかけに、これから良いプレーができるようにしていきたい」

“ママ”での優勝はおあずけとなったが、随所に光るプレーを見せた横峯の2位は、自身にとって価値あるものになったようだ。

横峯さくら(よこみね・さくら)

1985年12月13日生まれ、鹿児島県出身。2004年プロテスト合格。05年のライフカードレディスでツアー初優勝。09年には年間6勝を挙げ賞金女王に輝くなど、宮里藍ととも女子ツアーの看板選手として活躍。21年2月には長男を出産、ママゴルファーとしてツアーで戦いながら永久シードを目指す。ツアー通算23勝。エプソン所属。

キム・ミョンウ