普通はインドア練習場やゴルフバーなどでしかプレーできないシミュレーションゴルフ。それが自宅で毎日遊べるとしたら!? ゴルファーにとっての夢を実現させた人のご自宅にお邪魔してみました。

最低でも12畳ほどのスペースが必要

「シミュレーションゴルフ」と言えば、インドア練習場やゴルフバーに設置されるものと相場が決まっています。お金やスペースの問題で、個人宅においそれと導入できるものではありません。

自宅のシミュレーションゴルフで練習に励み、半年で大幅なスコアアップを実現したMさん
自宅のシミュレーションゴルフで練習に励み、半年で大幅なスコアアップを実現したMさん

 しかし、ごくわずかながら、自宅にシミュレーションゴルフを設置し、いつでも自分の好きなときに練習やラウンドができる“夢のゴルフライフ”を手に入れた人がいるんです。そんなうらやましい環境がどんなものか、お邪魔してみました。

 今回取材に応じてくれたのは、練馬区在住、40代のMさん。職業は会社経営です。やはり、シミュレーションゴルフを個人で持てる財力と設置できるスペースを確保できるのは、なかなか“普通のサラリーマン”とはいきません。都内在住となればなおさらです。

 気になる自宅の間取りは4LDK+2S。建坪50坪の瀟洒な邸宅は昨年12月に竣工したばかりです。ほんの一部を拝見しただけですが、サラリーマンの感覚からすれば“豪邸”の範疇に十分入るものと言って差し支えないでしょう。

 その1階の1室にシミュレーションゴルフは設置されています「1室」とはいうものの、普通の個人宅の基準からすれば、「広めのリビング」に相当するくらいの広さに見えました。それもそのはず、Mさん宅に設置されているのはダンロップが販売している「SDR」というシミュレーターですが、カタログ情報によると、設置するには奥行き6.4メートル、幅3.5メートル、高さ3メートルが最低限必要。単純計算で22.4平米=約12畳です。

 機器を設置するスペースにプラスして、後方に椅子を置いたりしてくつろげる場所を設けると、さらに広い空間が必要となります。ちなみに、Mさん宅のシミュレーションルームの広さは20.5畳とのことでした。やっぱり広い!

 さて、Mさんが自宅にシミュレーションゴルフを設置するきっかけは、友人宅にシミュレーターがあったこと。遊びに行った際に体験して、密かに自宅にも欲しいと思っていたそうです。そして家を新築することになり、かねてから温めていた計画を実行に。

 毎年、春にパシフィコ横浜で開催されているゴルフ見本市「ジャパンゴルフフェア」で品定めするなどして検討を重ね、グラフィックのきれいさと反応の速さでSDRに決定。昨年12月に家が完成してからシミュレーターの設置工事が始まり、1月に念願の“おうちでゴルフ”生活を手に入れました。

月イチ練習が週2〜3回になり半年で100オーバーから91

月イチ練習が週2〜3回になり半年で100オーバーから91
月イチ練習が週2〜3回になり半年で100オーバーから91

 その後はどんなふうにシミュレーターを活用しているのでしょうか?

「1人で使うときはもっぱら練習モードですね。スクリーンとは別のモニターでYouTubeのレッスン動画を見ながら、打ち込むことが多いです。それが週に2〜3回でしょうか。でも、友人が遊びに来たときはラウンドモードを楽しみますね。もともと仲間とワイワイ楽しみたくて購入したので」

 ここでMさんのゴルファーとしてのプロフィールを紹介すると、ゴルフ歴は7〜8年でラウンド回数は月イチ程度。練習場に行く回数も社長業に忙しいこともあって月イチペースくらいだったそう。そのため、なかなか100を切れなかったのは致し方ないところ。

 それが、自宅で練習ができるようになったことで、Mさんのコメントにもある通り、週2〜3回の練習ペースに。練習の回数が一気に10倍程になったわけですから、腕前はメキメキと上達。最近、ベストスコアの91が出たそうです。とは言ってもMさん、ラウンドの度とはいかないまでも、かなりの頻度でベストスコアは更新しているそうなので、80台が出る日もそう遠くないかもしれません。

「練習場だと練習になっているのか分からず漠然と打っていましたが、レッスン動画を見ながら打ったり、自分のスイングを撮影して確認することで、効果は上がりやすいのかもしれません」

 確かに、自分の動画を撮影できる練習場はわずかですし、レッスン動画もスマホだといちいち練習を中断しながらでないと見られません。そもそも画面が小さいので細かい部分が分かりにくいこともあります。待ち時間が生じることもなく、忙しい人が効率よく上達するにはもってこいの環境と言えます。

 Mさんが練習モードを中心に使っているということで、練習効果の話にばかり寄ってしまいましたが、ラウンドモードも充実しています。川奈ホテル富士コースをはじめ、小樽CCやフェニックスCCなど日本を代表するゴルフ場が約40コースも収録されているので、飽きることはなさそうです。

 ここで気になるのはやはりお値段。このシミュレーターおいくらかというと、本体が税込418万円、Mさんの場合、コースのアンジュレーションに合わせて床が傾斜するなどのオプションがついて、約600万円だそうです。まあ、予想がついたこととはいえ、やっぱり庶民には高嶺の花ではあります……。

 実はMさん、ゴルフ仲間でも自宅に招くような親しい友人以外にはシミュレーターを設置したことはあまり言ってないそうで、「急にスコアが良くなったことにビックリしている人はいるかも」と、最後に笑顔を見せてくれました。

 いずれにせよ、シミュレーター導入からわずか半年でスコアが10くらい縮まったわけで、このまま順調に70台が出るようなことがあれば、「十分に投資効果はあった」と言えるかもしれません。

e!Golf編集部