ゴルフ5レディスでツアー初優勝を飾ったセキ・ユウティン。ストイックなトレーニングによって飛距離を伸ばしているセキのドライバーは、なんと7.5度という、今どきは男子プロでもなかなか見ないロフト角です。

昨年から飛距離が20ヤードアップ

 日本生まれ、中国育ちのセキ・ユウティンがゴルフ5レディスでレギュラーツアー初優勝。愛くるしいルックスやスタイルの良さが話題に上ることも多い選手ですが、そのセッティングは“超男前”でした。

「G425 MAX」のロフト9度を7.5度(マイナス1.5度)にして使っているセキ・ユウティン 写真:Getty Images
「G425 MAX」のロフト9度を7.5度(マイナス1.5度)にして使っているセキ・ユウティン 写真:Getty Images

 今年のセキは明らかに飛距離が伸びています。JLPGAツアーの公式記録から平均飛距離のデータを調べても来日当初の2017年は220.01ヤードで、昨シーズンも224.83ヤードだったのが、今年は244.83ヤードと20ヤード以上も飛んでいます。ドライバーのスペックを調べると、5年前までは45.25インチだったものを、現在は45.75インチまで長くしていました。

 さらに注目してほしいのがロフト。現在、使用する「G425 MAX」の9度を使っていますが、調整機能を使って試合ではロフトを7.5度(マイナス1.5度)にしています。女子選手でもロフトを7度台にしている選手は珍しいです。

 2016年に中国ツアーで賞金女王となり、17年から日本ツアーに参戦していたセキ・ユウティンですが、来日1年目に話を聞くと、「日本の選手はすごく飛ぶし、パッティングがうまい」と語っていました。そこから飛距離を伸ばすためにトレーニングを重ね、スイングを磨きながらドライバーのスペックも変えていったのでしょう。

 また、アイアンに関しても、女子選手では珍しいブレード系の「i59」を使っています。このアイアンについてセキ・ユウティンはこう評します。

「i59アイアンは打感の良さと、ドローとフェードをコントロールしやすい点がすごく気に入っています。打感が良いことでイメージ通りの距離が出やすく、グリーンを狙いやすいです」

 パターも女子選手に多いマレット型ではなく、オーソドックスなピン型。PGAツアー選手から人気の「PLDミルドパター」のアンサータイプを使っています。このパターについて本人は「ヘッドがコンパクトなので、すごく操作しやすく、距離感も合わせやすい。打感も良くて、手に伝わる感触が気に入っています。自信を持って打つことができるパターです」とコメントしています。

 ドライバーのロフトを7.5度にしているだけでなく、アイアンやパターもアスリートモデルを選んでいるセキ・ユウティン。女子選手の中では、アベレージゴルファーより競技ゴルファーの参考になるセッティングと言えるかもしれません。

2022 ゴルフ5レディス セキ・ユウティンのセッティング

1W:G425 MAX(ロフト9度※ロフト調整でマイナス1.5度)3W:G425 MAX(ロフト14.5度)7W:G425 MAX(ロフト20.5度)4U:G425(ロフト22度)5I-PW:i5950度、54度、58度:グライドフォージドプロパター:PLDミルドパターアンサー

※一部修正しました(2022年9月7日 16時13分)。

野中真一