ひたすらボールを打ち続けることができる打ちっぱなしは、毎日、数え切れないほどのボールが打ち込まれますが、その回収方法はどのようになっているのでしょうか。

人力でボールを回収しているケースもある

 打ちっぱなしは、ビギナーからベテランまで多くのゴルファーが利用する練習施設です。ボールをひたすら打ち続けることができるので、スイングの反復練習にはもってこいの場所でしょう。

練習場には膨大な数のゴルフボールが転がっている 写真:北谷津ゴルフガーデン
練習場には膨大な数のゴルフボールが転がっている 写真:北谷津ゴルフガーデン

 人によっては1日に100球以上のボールを打つことも珍しくありません。毎日、数え切れないほどのボールが打ち込まれていますが、その回収方法はどのようになっているのでしょうか。

 稲見萌寧選手や西郷真央選手など、多くのプロゴルファーも利用する千葉県千葉市のゴルフ練習場・北谷津ゴルフガーデンでは、人の手でボールの回収を行っているようです。

 同練習場の専務を務める土屋泰人氏は、ボールの回収について次のように話します。

「当練習場では、アルバイトや知り合いを通して5〜6名ほどスタッフを集め、毎日早朝に『トンボ』(レーキ)を使ってボールの回収を行っています」

「過去には機械を使って回収していたこともありましたが、当練習場は天然芝なので、同じ場所を機械が反復移動してしまうことで、芝が痛むことも少なくありませんでした。現在は人力での回収に切り替え、芝が傷まないように配慮しています」

 なお、ボール回収のスタッフには、プロゴルファーを目指す若手選手も少なくないようで、土屋氏は「練習を無料にするなどのアルバイト特典を設けたこともある」と言います。

 これからプロを目指す若手選手にとって、ゴルフ練習場との関係性が深まったり、ほかのゴルファーのスイングを見ることができることに加え、練習の一部が無料になるボール回収のスタッフは、かなり魅力的なアルバイトでしょう。

 もちろん、練習場によって特典の有無や具体的な業務内容は異なりますが、アルバイト募集のサイトを見てみると、ボール回収スタッフの特典に「練習無料」が記載されている場合もあります。

 ちなみに、早朝の業務がメインになるので、学業と両立してプロを目指す学生でも、応募がしやすいアルバイトの一つと言えそうです。

あらかじめボールが回収しやすいように設計されているところも

 このように、打ちっぱなしの中には人力でボールの回収を行っているところもありますが、実はこの方法を採用しているところはあまり多くありません。

 土屋氏は、一般的なボールの回収方法について次のように話します。

「天然芝を使っているところでは、当練習場と同様に芝が傷むことを懸念して、人力でボール回収を行っている場合が多いようですが、人工芝のところでは、芝を張る前からボール回収に配慮した造りになっているケースが多数です」

「芝を張る前に地面に傾斜をつけることでボールが溝などに流れ、自動的に1つの場所に集約されるようになっており、ほとんどのボールが自然に回収されるという仕組みです」

 特に、都心など街中にある打ちっぱなしでは、人工芝を使用していることも多く、あらかじめボールが回収されやすいよう、このような設計になっているようです。

 また、ボールの回収には機械を活用した方法もあります。

 ボールを回収する機械にはいくつかの種類があり、棒やホウキの形をしたものが全自動で回ってボールを集めるタイプや、人が乗車してボールを集めるクルマのようなタイプ、芝刈り機のように人が手押しで作業を進めるタイプなどが挙げられます。

 このように、芝の種類や打ちっぱなしの設計に合わせた方法で、ボールの回収が行われています。

ピーコックブルー