ショートコースのグリーンやゴルフ練習場の練習グリーンでは、本コースではあまり見かけない状態の悪いものに遭遇することがあります。デコボコだったり芝がボサボサで転がりの悪いグリーンで練習することは上達につながるのでしょうか?

状態の悪いグリーンではショートパットの練習がベスト

 アプローチやパターの上達は、スコアを縮めていく上で重要な要素となります。そのため、打ちっぱなし練習場に併設されているグリーンでショット練習と合わせて練習したり、ショートコースに行ってアプローチやパターを重点的に練習したりするゴルファーも多いかもしれません。

「この状態じゃ転がしても意味ないよ」なんて言わずにテーマを持って取り組もう 写真:AC
「この状態じゃ転がしても意味ないよ」なんて言わずにテーマを持って取り組もう 写真:AC

 そもそもショートコースとは、距離の短いゴルフコースのことを指します。主にパー3のみで構成されており、100ヤード前後のホールが多いです。

 そのため、コースデビューを控えたビギナーがラウンドの雰囲気に慣れることを目的に、腕試しとしても使用されています。

 ただ、打ちっぱなし練習場に併設されている練習グリーンやショートコースのグリーンの中には、デコボコがだったり、刈る頻度が低くボサボサだったり、芝が剥げてしまっているところも少なくありません。このような状態のグリーンは、ボールが転がりづらいことに加えて、極端にボールの方向が変わることもあります。

 本コースでは、ボールが転がりやすくきれいな状態であることが一般的なので、比較すると環境には大きな差があります。では、このような本コースとは異なる状態のグリーンであっても、練習すればそれなりに上達につながるのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。

「もちろん、本コースのようなきれいなグリーンで練習したほうが上達しやすいです。ただし、本コースになかなかいけない人もいるでしょうし、近場に状態の悪いグリーンしかない人もいるかもしれません。そのような場合は、練習方法を工夫することで実のある練習にすることができます」

「まず、荒れたグリーンでは、『ロングパット』の練習はやらないで、主に『ショートパット』の練習を行います。ロングパットの場合は、芝の影響を強く受けるので、40〜50センチぐらいのショートパットを真ん中に入れるという練習をすると、芝の影響を受けづらく真っすぐ打つ練習になります」

「さらに、傾斜のない平らなところを見つけて練習するのもオススメです。極端に重いグリーンの場合は、なだらかに曲がらず直角に近い急角度で曲がることもあるので、曲がりを考慮せずに済む平らなところで打つと良いでしょう」

 このように、基本的には状態の悪いグリーンでの練習は、状態の良いグリーンで練習するよりも効率的には劣りますが、パッティングで重要な「真っすぐ打つ」という練習に特化して行えば効果を上げやすくなります。

いかに転がりの良い順回転の球を打つかを意識

 また、順回転でボールを打つことをより意識してみると良いと関氏は話します。

「ボールがよれてしまわないように、転がりの良いボールを打つのも方法のひとつです。インパクトロフトが0〜4度になるように意識すると、スキップ(インパクト時にボールが少し浮くこと)が少なくなり、転がりの良いボールになります。インパクト時のロフトは、寝すぎても立ちすぎてもよくありません」

「状態の悪いグリーンは7フィート以下であることが多いので、きれいな順回転のボールを打ててもよれてしまうこともありますが、多少は真っすぐ転がりやすくなります。いろいろ試せることはあるので、ショートコースを回る際は、OKをせずにカップインまでやりきるのが良いでしょう」

 グリーンの状態はゴルフ場や練習場によって異なることが大半なので、状態に合わせた練習をすることで、より実のある練習につながるでしょう。

ピーコックブルー