来季のシード当落線上の選手にとって、今週開催の大王製紙エリエールレディスが今季最終戦となる。シード権争いの行方を追った。

安田祐香は初シード獲得に瀬戸際

◆国内女子プロゴルフ<大王製紙エリエールレディスオープン 11月17〜20日 エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県) 6575ヤード・パー72>

 山下美夢有が先週開催された国内女子ツアー・伊藤園レディスで今季4勝目を挙げ、年間女王に輝いた。

 今季からメルセデス・ランキングによる年間レースとなり、2戦を残して早々に初代女王となったわけだが、一方で目が離せないのがシード争い。

 というのも、最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップは今季ツアー優勝者などに出場選手が限られるため、今週17日から開幕する大王製紙エリエールレディスが来季のシードを決める最終戦となる。

メルセデス・ランキング54位の安田祐香はエリエールでの逆転シードを狙う 写真:Getty Images
メルセデス・ランキング54位の安田祐香はエリエールでの逆転シードを狙う 写真:Getty Images

 シード条件はメルセデス・ランキング50位まで。また、同51〜55位の選手には来季前半戦(第1回リランキングまで)の出場権が与えられる。

 現時点で50位前後の選手は崖っぷちの戦いとなるわけだが、その顔ぶれを見てみると、長らくシードを保持してきた選手が喪失の危機に見舞われている。

 47位・穴井詩、50位・川岸史果、52位・河本結、56位・有村智恵、58位・葭葉ルミと優勝経験のある選手たちが多く、今週は大事な試合となる。

 また、初シード入りを狙うのは49位・小倉彩愛、51位・桑木志帆、53位・上野菜々子、57位・内田ことこ、59位・竹田麗央といったルーキーたち。ベテラン勢を押しのけて、シード獲得できるか注目したいところだ。プロデビュー後から注目されてきた“プラチナ世代”の安田祐香も54位と厳しい戦いを強いられているが、初シード獲得に向けて一発逆転を狙いたいところだ。

多くの実力者がシード喪失の危機に

 また、今季シード選手が“圏外”にいるのも目立つ。61位・酒井美紀、62位・永峰咲希、63位・岡山絵里、76位・ユン・チェヨン、80位・李知姫、81位・柏原明日架、84位・濱田茉優、87位・イ・ナリ、88位・若林舞衣子、99位・大西葵らは優勝すれば逆転シード入りとなるが、厳しい戦いに変わりはない。

 特に43歳の李知姫は、2001年から保持してきたシード権を失う可能性がある。ここは来季出場権をかけたQTのための実戦と割り切っている部分もあるかもしれない。

21年間守ってきたシード権死守に黄色信号がともっている李知姫 写真:Getty Images
21年間守ってきたシード権死守に黄色信号がともっている李知姫 写真:Getty Images

 いずれにしても昨年までの獲得賞金によるシード決定ではなく、今年はポイント制のため大きな変動がないのが特徴。

 見る側にとっては、多少面白みが欠けるかもしれないが、1年を通して着実に試合に出場して予選を通過し、上位フィニッシュした選手が順当にランクインしており、今年は誰が強かったのかが一目で分かる。それらを踏まえた上で、今週は、シード獲得のボーダーライン上にいる選手の戦いに注目したい。

キム・ミョンウ