マジェスティゴルフから新発売された「マルマン シャトル」は、技術や体力に自信がないアマチュアゴルファーの「ゴルフが楽しい」を実現するために開発された「フェアウェイウッド中心主義」がコンセプト。ロフトが大きいショートウッドって何がいいのか? シニア世代に入ったプロコーチが実践テストしました。
“ウルトラ級”の高弾道。13番ウッド(33度)で「かる〜く140ヤード」
マジェスティゴルフから新発売された「マルマン シャトル」。他のモデルにはあまりない7番、9番、11番、13番のフェアウェイウッドまでラインアップされています。

誰でも簡単に打てるために作られた、飛び系アイアンよりもはるかにロフトが大きいショートウッドは本当にやさしく使えるなのでしょうか? ヘッドスピードが速くないシニア世代に入った筒康博コーチも、
「ここまでロフトの大きいフェアウェイウッドは使ったことがないです。そもそも何番がどのくらい飛ぶのか分からないですし、アイアンで打つより性格なんてイメージが湧きません」と困り顔でした。
練習場で試打もせず、“完全ぶっつけ本番”でコース試打を行ってもらいました。

「ロフトから考えれば飛び系アイアンの9番くらいだから、ここで使ってみましょう!」と筒コーチが手にしたクラブは13番ウッド(距離は140ヤード)。「構えた時に飛びすぎる気がしたので」と軽くスイングしたショットは、目で追えないほどの“ウルトラ高弾道”でピン横にナイスオンしました。
パー5のセカンドも「そこそこ当たる」で “高弾道”ショット
続いてパー5のセカンドショットは、残り220ヤード。
「今回7番からの下のウッドしかないので届かないと思います」と筒コーチが打ったショットは、グングン上がりながらグリーンエッジに着弾。雨模様で柔らかいところに落ちたのか、そのままボールは刺さってしまいました。

「実は今の当たり、ちょっとトップ気味でした。でも飛距離は僕のヘッドスピードなら十分でしょう」と満足気。
「飛んだ・飛ばないよりも、どこに当たっても打ち出し方向がバラつかずに高く上がってくれるのは、ラクとしか言いようがないです。意外と反発性能が高いのかもしれませんね」(筒)
「当たる」「上がる」は、“曲がらない”&“ラクに飛ぶ”になる
その後、セカンドショットやパー3で「マルマン シャトル」各番手をテスト。打ち直しなしのぶっつけ本番だったものの「思ったよりはるかに距離イメージが作りやすかった」と筒コーチ。
ショートウッドには、どんなメリットがあるのでしょうか?筒コーチに総括してもらいました。

「ヘッドスピード42メートル/秒前後の僕には9、11、13番ウッドはまだ必要ありません。ですが、7番ウッドの異常なほどの打ちやすさと飛距離には心がぐらつきました。特筆すべきシャトルの圧倒的なメリットは、ユーティリティー以上に“超高弾道”なのでフックや引っかけのミスが非常に出にくい事です」
「構えた時には、つかまり過ぎるかも? と思いましたが、打ち出し角の大きさと高い初速性能でむしろ方向性も抜群でした。ライも選ばず、どこからでも打てるのでスイングや技術に自信がなくてもコースで充分使えると思います」(筒)
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。
猿場トール