パー4やパー5など、距離の長いホールはあまり得意ではないというアマチュアゴルファーは多いかもしれません。しかし、プロゴルファーや上級者は距離の短いパー3が難しいと感じるそうです。なぜなのでしょうか?
パー3で確実にパーを取るにはミスは1回も許されない
アマチュアゴルファーの場合、距離の長いパー4やパー5よりも距離の短いパー3のほうが難易度が低いと考える人が多数派かもしれません。初めてのバーディーがパー3というゴルファーも多いのではないでしょうか。

これは、パー4やパー5のほうが距離が長いぶん飛距離が必要なことはもとより、グリーンオンさせるまでに打数がかかるぶんミスショットを打つ機会も多くなってしまうからでしょう。
しかし、プロゴルファーや上級者の場合は、パー3のほうが難しいと感じる人が多いそうです。では、なぜ距離の短いパー3のほうが難しいと感じるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「プロゴルファーや上級者からすれば、パー3のほうが難しいと感じます。理由は、ミスショットをしてしまったあと、ミスをカバーする余裕がないからです」
「たとえば、パー5の場合は、ティーショットを大きく曲げて林の中にいれてしまっても、林からフェアウェイに100ヤードぐらい打って戻して、3打目でグリーンオンすればバーディーも狙えます。もし、グリーンオンできず寄せるだけだったとしても、パーやボギーは狙えます」
「しかし、パー3の場合は、1回ミスショットをしてしまうと、パーはもちろんボギーを取ることも簡単ではなくなります。プロゴルファーにとって、パーやボギーを取ることが難しくなるのは致命的なので、ミスショットができないパー3は、難易度が高いと感じるのです」
バックティーで回るようになると、単純に200ヤードを超えるような長いパー3に遭遇する機会が増えることもあるでしょう。また、急な打ち上げや打ち下ろしがあったり、グリーン周辺が池やバンカーがガッチリとガードされている場合も少なくありません。そんな難易度の高い状況でミスショットが許されないのですから、余計にプレッシャーがかかるでしょう。
距離が短いパー3ならラッキーなバーディーチャンスも
しかし、初級者や中級者がパー3を難易度が低いと感じるのは間違っていないと三浦氏は話します。
「初級者や中級者の場合でも、距離が短いパー3なら、ショットが1回なのでラッキーなバーディーチャンスにつけることもあります。距離が長く多くのクラブを使用するパー5よりも、格段にバーディーがとれる確率は高いです」
「また、スコア90や100を切ることを目標としている人が多いことを考えると、ボギーやダブルボギーを打ったとしても問題ありません。ミスショットが許されないプロや上級者とは異なり、1回のミスであれば許容範囲内です」
このように、パー3を難しいと感じるのは、1つのボギーを打つことが結果にシビアな影響を及ぼすプロや上級者の世界の話と言えそうです。
一方、たまたまでもティーショットがうまくグリーンオンすれば、バーディーが狙えるのもパー3。やはりアベレージゴルファーはパー3を気楽に楽しむのが正解なようです。
ピーコックブルー