アマチュアゴルファーの大半は、仕事終わりの夕方以降や、休日でもゆっくりめの時間から練習する人が多いかもしれません。そのため、早朝練習は人が少なく1球あたりの料金も低く設定されていますが、実は他にも大きなメリットがあります。
早起きして球を打つという流れがラウンド時と近い
練習場の料金体系には、大きく分けて「ボール貸し」と「時間貸し」の2種類があります。また、練習場を利用する時間帯によっても、料金が変動する練習場がほとんどです。

一般的には、利用者の多い土日祝や平日でも夜間は料金が高めに設定されていて、平日の日中や早朝は利用者が少ないため、料金は低めに設定されています。そのため、お得に練習したいゴルファーには早朝練習がオススメです。
では、早朝練習には空いていることと1球あたりの料金が安いこと以外にもメリットはあるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は以下のように話します。
「どういう風にウォーミングアップをすれば、朝イチからしっかりと球を打てるかを知れるところがメリットだと思います。仕事終わりの夜に練習に行ったり、休日の午後から行ったりというアマチュアゴルファーが多いと思います」
「しかし、仕事終わりからラウンドに行くことや午後からラウンドすることは基本ないですよね。つまり、ラウンドする時間帯とは異なる時間に練習していることになります」
「ラウンドを想定するのであれば、早朝の体が完全に起きていない状態から、どうすれば最短で本調子に持っていけるかを試すと、ラウンドでも1ホール目からナイスショットが打ちやすくなるでしょう」
このように、早起きして球を打つという流れが、ラウンド時と近いルーティンとなるので、より実戦的なコンディションで練習ができるというメリットがあります。
また、副産物的なところでは、早朝練習で知り合ってゴルフ仲間になるというケースも少なくないそうです。同じような時間の使い方をしていることから、親近感が湧きやすく話しも盛り上がりやすいのかもしれません。
グーッと伸ばすストレッチはかえってケガを誘発する恐れ

最後に、早朝にラウンドや練習をする前にお勧めのウォーミングアップ法について、三浦氏に教えてもらいました。
「クラブを数本持つなどして、重たいものを大きくゆっくりと素振りをするのがお勧めです。イメージとしては、筋肉に熱を入れていくような感覚で、ゆっくりとほぐしていきます」
「よくウォーミングアップでアキレス腱を伸ばしたり、首を伸ばしたりする人がいますが、スポーツをする前にはあまりお勧めできません」
「グーッと伸ばすストレッチはクールダウンをするときに効果的なので、寝起きの状態で行うと腱が伸びてしまい、ボールを打つ瞬間にさらに伸びてケガにつながりやすくなります」
早朝練習は、料金が安いことはもちろん、ラウンドと同じ時間帯に実戦的な練習ができるのが大きなメリットです。さらにはゴルフのコミュニティーが広がることもあります。リモート勤務の日、始業前にひと汗流すのもいいのではないでしょうか。
ピーコックブルー