今、巷ではどんなクラブが売れているのか、なぜ売れているのか? そんなゴルフ界のトレンドを探るべく、有賀園ゴルフで、売れ筋商品のランキング調査。アイテム別に毎週、レポートをお届けします! 今週は2022年12月のアイアンランキングです。
有賀園ゴルフで2022年12月に売れたアイアンベスト5
今、売れているアイアンはどのモデルなのか徹底調査。ランキングは有賀園ゴルフ全店舗、ネットショップも含めての売上本数で、マークダウン商品をのぞいて算出してもらいました。最新のギアトレンドが一目で分かります。
第1位 スリクソンZX5 Mk IIアイアン(ダンロップ)

シャープなフォルムで、優れたボールスピード、スピン、操作性、フィーリング、すべてをバランスよく兼ね備えたオールマイティーなモデル。フェース周辺部に配した溝「スピードグルーブ」と最適なフェース肉厚設計により、フェースのたわみがさらに大きくなり反発性能が向上、ボールスピードを高めて、大きな飛距離へと導きます。2022年11月19日発売。メーカー希望小売価格:6本セット(#5〜9、PW):カーボン・14万5200円(税込み)、スチール・13万8600円(税込み)、単品(#4、AW、SW):カーボン・各2万4200円(税込み)、スチール・各2万3100円(税込み)
立ちすぎていないロフトに魅力を感じる人が多い
カッコよくて、やさしいアイアンという声が多く聞かれますね。大きすぎないヘッドサイズで構えやすいという人も多いです。
7番アイアンで30度以下の立ちすぎたロフトは、飛び過ぎるイメージがあって使いたくないという方も多く、31度のロフトでラクに振って、150ヤード前後という理想の距離を飛ばせることに、魅力を感じる方が多かった印象です。(有賀園ゴルフNEW杉並店・小室直也店長)
第2位 G430アイアン(ピンゴルフジャパン)

重量周辺配分設計でブレないアイアンがさらに進化。7つのゾーンに分かれた新構造の衝撃吸収バッジ「PURFLEX」を搭載で、インパクト時の衝撃を抑えて、ソフトな打感と快音をもたらします。キャビティアイアンの想像を超える心地良い打感を実現しながら、高いボール初速と新ロフト設計で飛距離性能もアップ。ミスヒットにも強く、楽に狙えるモデルです。2022年11月11日発売。メーカー希望小売価格:1本:カーボン・2万8600円(税込み)、スチール・2万6400円(税込み)〜
ライ角調整も可能なステンレスモデルは幅広い層に人気
ヘッドが大きく、安心感があると支持されました。また、ヘッド素材はステンレスですが、打感がよく、柔らかさも感じられると評価する人も多かったです。
さらに、「ライ角」調整ができることも人気を後押ししています。
ライ角を選ぶことで、レベルを問わず、幅広いゴルファーが打ちやすいと感じられることも、魅力になっていると思います。(有賀園ゴルフNEW杉並店・小室直也店長)
第3位 ゼクシオ12アイアン(ダンロップ)

さらに進化したチタンフェースアイアン。飛びの反発構造「REBOUND FRAME」をアイアンにも搭載し、フェースとボディをダブルでたわませて、ボールスピードをアップ。さらに、フェース下部の反発性能も向上させ、安定した飛距離を実現し、ミスヒット時の飛距離ロスも軽減します。ヘッドの加速と高弾道で大きく飛ばせるモデルです。2021年12月11日発売。メーカー希望小売価格:5本セット(#6〜9、PW):カーボン・13万7500円(税込み)、スチール・11万円(税込み)単品(#5、AW、SW):カーボン・各2万7500円(税込み)、スチール・各2万2000円(税込み)
ロングセラーモデルが再びベスト3入り
「さすが!」という言葉しか出ません。オートマチックなやさしいアイアンの代名詞で、本当に長く売れ続けています。
売り上げには加えていませんが、レディスモデルの人気も高く、限定で発売されたホワイトカラーのアイアンは完売しました。
レディス限定カラーの登場で、再び「ゼクシオ12」に注目したメンズもいたのかもしれませんね。(有賀園ゴルフNEW杉並店・小室直也店長)
第4位 ステルス グローレアイアン(テーラーメイド ゴルフ)

トウ側に配置されていた金属を取り去り、生まれた余剰重量を最適配分する「トウラップテクノロジー」で、さらなる低重心設計を実現。ワイドなソール形状で、フェアウェイはもちろん、ラフからのショットも思い通りに振り抜けます。ミスヒットにも強く、優れた「飛距離」、「寛容性」、「フィーリング」を兼ね備え、誰もがやさしくプレーできるアイアンです。2022年10月7日発売。メーカー希望小売価格:5本セット(#6〜9、PW):カーボン・14万8500円(税込み)、スチール・14万250円(税込み)、単品(#5、AW、SW):カーボン・各2万9700円(税込み)、スチール・各2万8050円(税込み)
第5位 インプレス ドライブスターアイアン(ヤマハ)

飛び系クラブの先駆け的存在である「インプレス」の最新モデル。フェース裏にリブを効果的に配置し、一番たわむポイントを打点と重心に近づけて、効率的に初速アップを実現。圧倒的な飛びをもたらします。キャビティ部に高比重タングステンウェイトを搭載した低重心設計で高弾道をかなえながら、アイアンらしいシャープな形状も両立させています。2022年10月21日発売。メーカー希望小売価格:4本セット(#7〜9、PW):カーボン・スチールともに11万4400円(税込み)、単品(#5、#6、AW、SW):カーボン・スチールともに各2万8600円(税込み)
「やさしいアイアンに買い替えるときは重量チェックが大切」(小室店長)
「スリクソンZX5 Mk IIアイアン」が首位をキープしました。2〜5位までは、やはり僅差での決着になりましたが、3位に「ゼクシオ12アイアン」が入り、ベスト3に返り咲きました。
2022年年間ランキングでもトップに輝いた実力者は、まだまだ売れ続けそうですね。とはいえ、1月にはいよいよピン「i230アイアン」も発売となるので、順位に変動も出そうです。
首位の「スリクソンZX5 Mk IIアイアン」をのぞくと、すべて飛び系のオートマチックなやさしさを搭載したモデルがランクインしています。アマチュアのみなさんは、寛容性の高いアイアンを求めていると感じられる結果ですね。
今までのクラブがしんどくなってきたから、やさしいモデルに買い替えるという方も増えているようで、そういった影響もあって「ゼクシオ12」が再度、ランクアップしたのかもしれません。
買い替えるときに、気をつけて欲しいのが重量です。例えば、今までスチールシャフトのモデルを使っていたのに、新しいアイアンはカーボンモデルにしたという場合など、他のクラブとの重量のバランスが崩れてしまう可能性があります。
「飛んでやさしいというから、買い替えたのに、少しも飛ばない」という声もよく聞かれます。これは、急に軽量モデルに変えたことで、今までと同じように振ると当たらなくなってしまったので、軽く振るようになり、その結果、飛距離が出なくなっている可能性があります。
クラブの重量は、スイングにも影響してきます。ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティーの重量を測ってみて、それらとのバランスを考慮したアイアン選びがオススメです。
家庭用のキッチンスケールで簡単に計ることができますので、1度、ご自身のクラブの重量を確認してみるとよいかもしれません。
※ランキングは、有賀園ゴルフ全店舗、ネットショップも含めての売上本数で、マークダウン商品をのぞいて算出してもらいました。表記価格はメーカー純正シャフト装着モデルです。取材協力:有賀園ゴルフNEW杉並店
下山江美