2023年のPGAツアー初戦「セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズ」で、キャロウェイの最新モデル「パラダイム」を投入していきなり優勝したジョン・ラーム。さらに2週間後の「ザ・アメリカンエキスプレス」でも優勝して、「パラダイム」で早くも2勝をマークしました。最新モデルで結果を出したジョン・ラームですが、実はシャフトは大学生の頃から一度も換えていません。

大学時代から「アルディラ ツアーグリーン」一筋

 ジョン・ラームは2023年のシーズン初戦からドライバー、3番ウッド、5番ウッドを最新モデルの「パラダイム トリプルダイヤモンド」にすると、初戦でいきなり優勝して、2週間後には今季2勝目をマークするという最高のスタートを切りました。

大学時代から同じシャフト「アルディラ ツアーグリーン75(TX)」を使い続けるジョン・ラーム 写真:Getty Images
大学時代から同じシャフト「アルディラ ツアーグリーン75(TX)」を使い続けるジョン・ラーム 写真:Getty Images

 注目してほしいのは、ドライバー、3番ウッドのシャフトです。ラームは今年「パラダイム」、昨年は「ローグST」と、ヘッドを新モデルにスイッチする一方、ドライバーのシャフトはアマチュアだった大学生時代から同じモデルを使い続けています。

 そのシャフトが「アルディラ ツアーグリーン75(TX)」です。このシャフトは米国のシャフトメーカー、アルディラから13年に発売された“10年物”。調子は中元調子で、トルクは2.8(75TX)という、かなりハードなスペックです。シャフトの特徴はロースピン(低スピン)&ローローンチ(低弾道)と、パワーヒッターにターゲットを絞ったシャフトという印象です。

 ラームが21年にキャロウェイゴルフとクラブ契約をした際、米国本社の担当者はこう語っていました。

「彼のフィッテイングはすごくスムーズだった。大学生の頃からキャロウェイのクラブやオデッセイのパターを使っていることもあるし、ドライバーについてはシャフトを換える選択肢がなかった。そのシャフトに合ったヘッドを選ぶだけだから、シンプルな仕事だったよ」

 アリゾナ州立大学で世界アマチュアランキング1位になったラームは、プロ転向後にテーラーメイドと契約を結び、その後はキャロウェイに変更しましたが、メーカーを変えても結果を出しており、毎年のようにヘッドを新モデルに変更しても優勝回数を伸ばしています。それは同じシャフトを使い続けることで、振り感やタイミングを変えていないことも好循環を生んでいる要因の一つでしょう。

2023 ジョン・ラームの最新セッティング

1W:パラダイムトリプルダイヤモンド(ロフト/10.5度 シャフト/アルディラ ツアーグリーン75-TX)3W:パラダイム プロトタイプ(ロフト/16度 シャフト/アルディラ ツアーグリーン85-TX)5W:パラダイム プロトタイプ(ロフト/18度)4I-PW:APEX TCB53、56、60度:ジョーズフォージドパター:オデッセイ ホワイトホットOG ロッシーSボール:クロムソフトX

野中真一