軽量ドライバーは非力なシニアゴルファーのもの、というのは昔の話。2023年に発売される「新世代」の国産ブランド軽量ドライバーには、今までになかった設計やコンセプトに合わせた新しいテクノロジーが採用されているといいます。自らもシニア世代に入った筒康博コーチにユーザー目線で解説してもらいました。

ヘッドもシャフトもクールに進化! NEW「マジェスティロイヤル」

 1月27日に発売されたマジェスティゴルフ「MAJESTY Royale(マジェスティロイヤル)」は、ヘッドもシャフトもクラブスペックも大きくブラッシュアップしました。

軽量化のニーズがあるなか、「マジェスティロイヤル」や「ゼクシオプライム」はどちらもアジアを中心とした世界戦略を見据えた軽量ドライバーといえる
軽量化のニーズがあるなか、「マジェスティロイヤル」や「ゼクシオプライム」はどちらもアジアを中心とした世界戦略を見据えた軽量ドライバーといえる

 まずヘッドですが、通常の軽量ヘッドでは小さくなりがちなMOI(慣性モーメント)を、サイド側ギリギリに重量を配分すること高めています。結果、非常にブレないヘッドを実現しています。

 初速性能が高いフェースと直進性が高いヘッド性能を引き出すために、純正シャフトも大幅に進化。三菱ケミカルと共同開発されたシャフトは、軽量でカウンター気味のバランスになっていて、スイングを変えないで切り返し時の「タメ」が大きくなる設計になっています。

「マジェスティロイヤル」は軽量ながら非常に大きいMOI(慣性モーメント)ヘッドと、切り返しで自然にためが大きくなる軽量でカウンターバランスの専用シャフトに進化
「マジェスティロイヤル」は軽量ながら非常に大きいMOI(慣性モーメント)ヘッドと、切り返しで自然にためが大きくなる軽量でカウンターバランスの専用シャフトに進化

 高いエネルギー効率のインパクトになりやすく、誰でもハイドローが打ちやすい「今までにないマジェスティ」ドライバーに仕上がっています。

「年配向けでしょ?」なんて決めつけていたら、もったいないほど「マジェスティロイヤル」は幅広い上昇志向ゴルファーに向け生まれ変わった軽量ドライバーです。

NEW「ゼクシオプライム」はテクノロジー全部乗せ!?

 3月10日に発売されるNEW「ゼクシオプライム」では、ダンロップのテクノロジーが「全部乗せ」されてシリーズ史上最高の飛距離性能を追求しています。

 スリクソン「ZX MkII」で採用された「リバウンドフレーム」と「フラットカップフェース」により、ルール適合内での最高初速を達成しています。さらに、「ゼクシオ12」で採用された「アクティブウイング」、「ウェイトプラス」で徹底した振り心地と空力の向上を果たしています。

NEW「ゼクシオプライム」は「ゼクシオ12」で採用された「アクティブウイング」や「ZX MkII」で採用された「リバウンドフレーム」など、ダンロップのテクノロジーが全て搭載され最高の飛距離性能を追求
NEW「ゼクシオプライム」は「ゼクシオ12」で採用された「アクティブウイング」や「ZX MkII」で採用された「リバウンドフレーム」など、ダンロップのテクノロジーが全て搭載され最高の飛距離性能を追求

 クラブ総重量が非常に軽いにも関わらず、カウンターバランスで更にスピードアップ効果も実現しています。

 各パーツのデザインも大幅にブラッシュアップ。スリクソン「ZX 5 MkII」を連想させるストレッチバックされたヘッドシルエットに、「和モダン」なカラーリングが施されています。

 アジアンテイストなシニアモデルながら、クラブ性能はダンロップの最高テクノロジーが詰まったNEW「ゼクシオプライム」は、まさに新世代の軽量ドライバーといえます。

「マジェスティロイヤル」も「ゼクシオプライム」も世界戦略を見据えた軽量ドライバー

 今までは、「軽量モデル=つかまりやすくて上がりやすい年配ゴルファー向け」でしたが、「マジェスティロイヤル」や「ゼクシオプライム」はヘッド形状もシャローにせず、フェース面を大きく取ることで高初速エリアを大きくしています。

 フラッグシップモデルに採用された「ブレない」テクノロジーも積極的に導入。単純にスライス防止機能を入れずに、あくまで「直進性」にこだわっているのです。

 打感や打球音などのフィーリングも向上していて、「軽さ=スピードアップ」をメインに、対象ゴルファーが最大の飛距離を得られるテクノロジーがたっぷり詰まっています。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。

猿場トール