米女子ツアーを主戦場にする渋野日向子と韓国のイ・ジョンウン6はとても仲がいい。イは渋野のことを「妹のような存在」と気にかけ、いずれは「近くに住んでほしい」と言う。それを渋野本人にぶつけてみると……。
「刺激にもなるし勉強にもなる」
先週、タイで開催された米女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」の取材で、2019年全米女子オープン覇者のイ・ジョンウン6(韓国)に話を聞く機会があった。というのも、渋野日向子がたびたびイ・ジョンウン6との仲について語っており、どのような関係なのかを知りたかったからだ。

渋野のことについて「笑顔が多く、ファンに接する姿を見て学ぶ部分があります。かわいがっている妹のような存在。米ツアーの先輩として、何か手伝ってあげたい気持ちがあった」と話していた。
さらにアドバイスがあるかと聞くと「米国で住居を構えるのもいい。私は去年、ダラスに家を買ったので、日向子選手も同じ場所に家を構えればいいなと思っています(笑)」と言う。近くにいれば一緒に練習したり、食事もできるだろうし、物理的にも心情的にもより距離が縮まるからだ。
イ・ジョンウン6からは「うまく伝えてください(笑)」と冗談半分に頼まれたので、翌日に渋野にそのことについて聞いてみた。するとこんな答えが返ってきた。
「確かに家はあったほうがいいよって言ってくれているんです。(笹生)優花もダラスに家があるし、オンニ(=韓国語で“お姉さん”、イ・ジョンウン6を指して)もダラスにおいでって言ってくれる。実際に家があって、オフに一緒に練習できたりしたら、すごく自分の刺激にもなるし勉強にもなるんだろうなとも思います。そうやって言ってくれて、気にかけてくれるのはめちゃくちゃありがたいです。だからいろいろと考えてはいますよ」
米ツアー2年目の渋野にとって、拠点を構えるかどうかはまだ気の早い話かもしれないが、仲のいい先輩が近くにいるのであれば、さらに米国生活が楽しくなるに違いない。
渋野 日向子(しぶの・ひなこ)
1998年生まれ、岡山県出身。2019年のAIG全英女子オープンでメジャー初制覇。同年は国内ツアーでも4勝をマークし、賞金ランキング2位と躍進した。2020-21シーズンは、スタンレーレディスゴルフトーナメント、樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで勝利。昨季は米ツアーを主戦場に戦った。国内ツアー通算6勝。サントリー所属。
キム・ミョンウ