世界中のゴルファーの支持を得ているトータルパフォーマンスボールの最高峰、タイトリストNEW「プロV1」「プロV1x」が発売されました。前作を上回るボールスピードと飛距離性能に加え高いスピン性能と好フィーリングを両立させたNEW「プロV1」「プロV1x」は、アマチュアでも性能を実感できるのでしょうか? 早速、筒コーチが実戦テストしました。

ヘッドスピードに関わらず「芯のある打感」を実感できるNEW「プロV1x」

 今回ラウンドしたGDO茅ヶ崎ゴルフクラブの1番ホール(272ヤード、右グリーン)はアイアン使用限定ホール。スタートからいきなり4番アイアンでのティーショットはプレッシャーがかかりますが、「プロV1x」の「芯のある打感」はヘッドスピードが速くない僕でもしっかりと実感できました。

「過去最高の進化」と筒コーチが絶賛したタイトリストNEW「プロV1」と「プロV1x」
「過去最高の進化」と筒コーチが絶賛したタイトリストNEW「プロV1」と「プロV1x」

 うまく打てたショットはしっかりと高さと初速が得られ、残り70ヤードまで飛んでいました。

 タイトリスト「プロV1x」は、「プロV1」よりも高弾道。スピン性能が高いので、ロフトの立ったアイアンでも気持ちよくショットできました。一方グリーン周りのアプローチではウレタンカバーのソフトなフィーリングは絶妙。PGAトップ選手が軒並みスイッチしたのも当然ですが、「ほぼすべてのゴルファーが対象」の謳い文句は本当でした。

進化は過去最高レベル!? ロングショットの飛距離性能アップ

 NEW「プロV1」、「プロV1x」の進化をはっきりと実感できたのは、5番ホール(389ヤード、右グリーン)のティーショットでした。

しっかりとスピン量が得られる「プロV1x」は、ヘッドスピードが速くない番手でも中高弾道のナイスショットが打ちやすい
しっかりとスピン量が得られる「プロV1x」は、ヘッドスピードが速くない番手でも中高弾道のナイスショットが打ちやすい

 僕は「プロV1」を使用しアゲンストながらナイスショットで残り130ヤード。同じ組の“飛ばし屋アマ”小坂支配人は「プロV1x」を使用、高弾道で大きめのドローボールを放ち、グリーン左までビッグドライブでした。

 少なく見積もっても300ヤード以上は飛んでいました。もともと飛ばし屋の小坂支配人ですが「前のV1xより初速感が増した気がします」との感想でした。

打った瞬間に「インフォメーション」が伝わってくる

 その後も気持ちよくプレーしましたが、なんといっても「V1」シリーズの大きな特徴は「唯一無二の好フィーリング」だと思います。

 確かに価格は高いですし「コースをラウンドするだけ」ならフィーリングよりコスト重視かも知れません。

NEW「プロV1」を使用し9アイアンのコントロールショットを選択した筒コーチは、打った瞬間に距離感や球筋など「インフォメーション」を実感できた
NEW「プロV1」を使用し9アイアンのコントロールショットを選択した筒コーチは、打った瞬間に距離感や球筋など「インフォメーション」を実感できた

 しかし、「TSR」シリーズドライバーはじめ、最新クラブを使ってインパクトの情報を体で感じるには「プロV1」「プロV1x」は最高と言わざるを得ません。打った直後に「あ、少し弱いかも!」のような情報がインパクトからしっかりと感じ取ることができるました。アプローチやパターはもちろん、すべてのショット感性がアップします。

「うまく打てた!」と感じるような「自己満足度」が高いボールは、長い目で見るとクラブの性能やゴルファーの眠っているパフォーマンスを引き出してくれるはずです。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン 「FITTING」編集長を務める。

猿場トール