1年の中でも過ごしやすい季節の春。四季によってさまざまな楽しみ方があるのもゴルフの魅力ですが、春ゴルフにはどのような楽しさがあるのでしょうか?

春は上達が実感できる季節?

 厳しい寒さが続いた冬ももうすぐ終わりを迎え、心地よい気温が続く春は、屋外でスポーツをするにはベストな季節と言えるかもしれません。冬の間はラウンドを控えていたゴルファーも、3〜4月あたりからゴルフライフを再開させることでしょう。

桜がキレイに咲くゴルフ場でプレーしてみたい 写真:AC
桜がキレイに咲くゴルフ場でプレーしてみたい 写真:AC

 季節によって変化するコース環境を楽しむのもゴルフの醍醐味(だいごみ)ですが、春ゴルフにはどのような楽しさやメリットがあるのでしょうか?

 ティーチングプロの山本昌夫氏は、以下のように話します。

「3月後半から4月になると花が咲き始めるので、美しく色鮮やかな景観の中でゴルフをプレーできることは魅力の一つだと思います。特に、春は桜がキレイに咲いているところもたくさんあるので、そういったゴルフ場は生徒さんからも好評です」

「また、日中は過ごしやすい気温になるので、軽装でプレーできることもメリットでしょう。冬ゴルフはアウターを着たりインナーを重ね着したりするので体の可動域がどうしても狭くなってしまい、ショットが不安定になりがちです。軽装でプレーできると、飛距離が出たり体が動きやすくなったりするので、ゴルフを快適に楽しむことができます」

 ゴルフ場によっては、併設されている露天風呂から桜を眺めることできたり、プレーの待ち時間にちょっとしたお花見ができたりします。プレー以外にも楽しめる部分があるゴルフ場を選ぶことで、より春ゴルフを堪能できるかもしれません。

 また、山本氏は冬に練習を頑張った人は、春に上達が実感できると話します。

「私は生徒さんによく『冬にしっかり練習をしておけば、春に芽が出て上手になりますよ』と発破をかけます。冬はいわゆるシーズンオフで春に向けて調整をする期間なので、普段と違う練習メニューを取り入れてみたり弱点を克服するために試行錯誤したりと、とにかく練習時間が多くなります」

「『練習は退屈だな…』と感じてしまう人も多いですが、冬の間に練習を頑張れば必ず春に上達を実感できます。自分自身の上達を実感できるのも、春ゴルフの楽しさの一つでしょう」

一方で花粉が気になる季節…

春は花粉症に苦しむ人も多いでしょう 写真:AC
春は花粉症に苦しむ人も多いでしょう 写真:AC

 春ゴルフは快適な気温でプレーできる一方で、花粉が気になる季節でもあります。今年は特に、花粉の飛散量が例年の数倍になっている報告もあり、「ついに花粉症デビューしてしまった…」というゴルファーもいるかもしれません。

 18ホールを回るのであれば4〜6時間くらいは屋外にいなければならないですが、花粉症ゴルファーにはどのような対策が必要なのでしょうか。

 まず、大きな効果があるとされているマスクと帽子、そしてメガネの着用がオススメです。花粉症対策が施されたスポーツメガネやサングラスが販売されていて、レンズと顔の隙間から花粉が入り込まないような形状になっています。ほかにも、花粉が付きにくく払い落としやすい素材(ナイロン素材など)のウエアを着用するのも良いでしょう。

 さらに、東京都福祉保健局が情報を発信しているウェブサイト「東京都アレルギー情報navi」には、花粉シーズンの生活の心得として「風邪やお酒、喫煙、食事などに気をつけるとともに、寝不足、過労にも注意し、規則正しい生活を送ることが重要です」と記載されています。

 昼の休憩時にレストランでアルコールを飲むゴルファーも多いですが、花粉が飛散する時期は控えるようにすると症状が和らぐかもしれません。

 また、市販薬を飲むことも効果的な対策の一つですが、中には眠気を催すものもあるので運転を控えているゴルファーは副作用を確認したうえで服用するなど注意しましょう。

ピーコックブルー